スポンサーリンク

猫がネズミを持ってくる、食べて良いの?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

ネズミを食べて良い?

猫を屋内外自由にさせている人は、
ときどき猫がネズミやモグラを持ってくるので
ビックリすることがあると言います。

しかもそれを食べたとなると、
大丈夫なのかと心配になります。

猫はなぜ獲ったネズミを持ってくるのでしょうか?

ネズミを食べても大丈夫なのでしょうか?

猫のために調べてみましょう。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

猫が持ってくるネズミに飼い主困惑するも真の理由は?

猫には狩猟本能があります。
素早く動くものを捕まえたくなるのです。

室内飼いの猫は飼い主が動かす猫じゃらしに反応して、
目一杯遊ぶことでこの本能を発揮しますね。

一方、屋内外出入り自由の猫の中には
外で本当の狩りをする猫がいます。

ネズミ・モグラ・ヤモリなどのほか、
スズメやヘビという難しい獲物を捕るのは狩りの達人(達猫?)で

やはり猫はトラやライオンなどと同類だと思わせます。

そこまでではなくても
外歩きする猫がカエルや昆虫を捕まえるのはよくあること。

家の中でも飛んでくる虫を瞬時に捕る場面を
見たことがあるのではないでしょうか?

この狩猟本能を支える運動神経は猫の魅力のひとつですね。

しかし

猫自身が狩りをしたくなるのは仕方ないとして、
巻き込まれる飼い主にとっては迷惑な場合もしばしば。

猫はなぜ捕ったネズミなどを家に持ってくるのでしょうか?

よく「猫のおみやげ」と言われますが、
飼い主としてはありがた迷惑。

それは飼い主への感謝のお土産で、
飼い主に喜んでほしいのでしょうか?

それとも狩りの腕を自慢したいのでしょうか?

どちらもありそうですが、
じつはそうではなく、

狩りができない飼い主に狩りを教えてあげるつもり、
というのが最近の通説です。

ネコ科の野生動物がそうであるように、
母猫は子猫に狩りを教えることになっています。

半殺し状態の小さなネズミを捕まえてきて子猫の前におき、
狩りの練習をさせるのがよくあるパターン。

なのでメス猫の方が頻繁に狩りをすると言われています。
たしかにライオンやトラはそうですね。

その名残で
捕ったネズミを持ってきて飼い主の前におく、
というわけです。

でも多くの猫と接してきた者としては少々異議があります。

狩りを知らない子猫または飼い主に
狩りを教えるのがメス猫の役目だとすると

オス猫はそうする必要がないかもしれません。

では狩りが上手で頻繁にお土産を持ってくるのが
オス猫だとしたらどうでしょう?

我が家の隣家を具体例にあげてみます。

隣家には屋内外出入り自由の猫が5匹いて、
メス3匹、オス2匹という家族構成です。

このうちよくネズミを捕って持ってくるのは一番若いオス猫。

その兄のオス猫は何度かヘビを持ってきて
飼い主が悲鳴をあげていました。

メス猫たちは何も捕ってきません。

子育てをしていたときは確かに子猫の前に
カエルやネズミをおいたことがたまにあったそうですが、

避妊手術をしたあとは出産も子育ても無関係になり、
ネズミを捕る必要がなくなったのです。

でも飼い主に教えなければならないとしたら、
その後もネズミ捕りをしたはずです。

ネズミ捕り名人の若いオス猫は、
初めは毎日自宅のネズミを捕っていたそう。

そのうち自宅にはネズミがいなくなったので、
近所の家に行って捕ってくるようになったそうです。

どうやら2、3軒先の家までネズミ捕りをしてあげたもよう。
ご近所の人にはうれしいことだったでしょうか。

それにしてもなぜそんなにネズミ捕りをしたのでしょうか?

狩猟本能で狩りが好きだから、という理由だけでなく、
最初の飼い主の反応が影響していたと思います。

最初の頃、飼い主は「うちの○○はネズミを捕るのが上手」
だと言ってよくほめていました。

猫は飼い主にほめられるのがうれしかったのでしょう。

ネズミを持ってくると飼い主は喜ぶ、
そう思えば毎日ネズミを捕ってくるようになりますよね。

猫にも飼い主に対して犬と同じような感情があるのですから。

というわけで、個人的な解釈かもしれませんが、

猫が捕ったネズミを飼い主に持ってくるのは、
飼い主に狩りを教えるためというより、

飼い主を喜ばせたい“お土産”説の方が
有力ではないかと思えるのです。

スポンサーリンク

 

猫は持ってきたネズミを食べても大丈夫?

では、猫が持ってきたネズミ、
飼い主が食べるはずないのですが、

猫が少し食べた形跡のあることがあります。

ある家の猫は頭と心臓だけ残していたそうです。
これにも飼い主は悲鳴をあげてしまいます。

猫はネズミを食べても大丈夫なのでしょうか?

いいえ、大丈夫ではありません。
むしろ有害です。

猫がネズミを食べることで発症する病気として
トキソプラズマ症や条虫症などがありますが、
どちらも動物病院での治療を要します。

さらには
人間にも感染させる病原菌をネズミは持っています。

鼠咬症(そこうしょう)
ハンタウイルス感染症
レプトスピラ症

これらはあまり耳馴染みがないかもしれませんが、
ネズミを介して人間にうつる病気です。

“ペスト”という病気は有名ですね。
中世ヨーロッパで起きたパンデミックで、
一説には5000万の死者が出たと言われています。

ペスト菌はクマネズミに寄生するノミの体の中にいて、
クマネズミと接触することで人間はペストに感染します。

明治32年、日本にペストが入ってきた時、
予防策としてネズミを退治する猫を飼うように勧めたとか。

ネズミのノミは猫に付かないので
猫がペストに感染することはないのです。

昭和に入ってからは日本国内にペストはなくなったそうです。

以上のようにネズミは多くの病原菌と関係しています。
もし猫がネズミを持ってきたなら、即座に片付けましょう。

なるべく猫の心を傷つけないように注意しつつ・・・

 

猫はヘビより強いようだが油断は禁物

ではヘビはどうでしょうか?

日本には、大きな動物を丸呑みするアナコンダなのような
危険な大型ヘビはいませんが、

マムシやヤマカガシといった毒を持つヘビは
国内至るところに生息しています。

コブラ同様猛毒のハブは沖縄周辺ですね。

猫は勇敢なのかヘビの毒を知らないのか、
ヘビと出会うと立ち向かっていきます。

見ている人間は「やめてくれ」と心で叫びますが
止めに入るのは危険です。

そのうちヘビは猫がひるんだすきに逃げて行きます。
ヘビがひと噛みしたのかもしれません。

猫はどうなるのでしょうか?

でもそれほど心配しなくても良いようです。

獣医師によると
猫は素早いので本気で噛まれる前に逃げるし、

万一噛まれても毒を多く注入される前に逃げるので
めったに死ぬことはないそうです。

それでもヘビに噛まれれば腫れ上がりますし、
化膿するでしょう。

子猫や高齢の免疫力が低い猫であればやはり危険です。

隣家のオス猫兄の方が持ってきたのは
シマヘビのような毒のないヘビだったようですが、

飼い主にとっても危険なので
ヘビを持ち帰るのはやめてほしいものです。

ここまで調べてきたようにネズミもヘビも
猫と飼い主どちらにとっても有害なものなので、

せっかくの猫のお土産だとしてもやめさせたいと思いますね。

やめさせる最善の策は猫を外に出さないことです。

猫は完全室内飼いがベストなのです。

タイトルとURLをコピーしました