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猫が甘えん坊なのに抱っこ嫌いってどういうこと?

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

甘えん坊なのに抱っこ嫌い

「うちの猫は甘えん坊でとってもかわいい。
でも抱っこ嫌いでなかなか抱っこさせてくれないの。」
とおっしゃる飼い主さんは結構多いです。
たしかに愛猫を抱っこできないのは残念ですね。
猫の言い分を聞きたいところです。

では、なぜ多くの猫は抱っこ嫌いなのか、
甘えん坊な猫でも抱っこ嫌いなのはなぜか、
抱っこ嫌いを直すことはできるのか、
実例に基づいて猫の気持ちを汲み取りつつ考察してみましょう。

 

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なぜ猫の多くが抱っこ嫌いなのか?

猫は人に抱っこされるのが好きなのだという考えは誤りです。

なぜか多くの人がそう誤解しているのですが、
むしろ抱っこ嫌いの猫の方が多いのです。

そもそも猫は人に抱っこされることが自然な形ではありません。

自由に行きたいところへ行き、好きな場所で横になりたいのが猫。

人から制約を受けるのは嫌なのです。
→(猫がわがままと言われる所以)

その典型的な例が抱っこでしょう。

飼い主の方は愛しい猫とのスキンシップとして、
お互いの愛情を共有する仕草と思っているかもしれませんが、
猫の方はそう思わないようです。

猫が抱っこ嫌いになっている要因は
次のようなことかもしれません。

◆不安定な体勢

足が地に付いていない不安定な体勢は猫を不安にします。

抱きかかえられるのは拘束されるのと同じ。
無防備状態の仰向けに抱っこされるなんて恐いこと。

猫にとって安定感のある体勢はとても重要です。

◆抱っこされた後病院や爪切りなどがあった。

何もわからず抱っこされたとき、
そのあと病院へ連れていかれたり、
爪切りされたことを覚えていて、

抱っこされると嫌なことがあると警戒してしまう。

◆マイペースを乱される。

猫はマイペースが身上。

気分が乗らなかったり、少々具合が悪いとき、
むりやり抱っこされるのは心外。

ペースを乱されるのが嫌なのは人も猫も同じです。

◆嫌な匂いがする。

飼い主は猫の嫌いな匂いを、
気付かずに付けているかもしれません。

身だしなみに付けた香水
手に付いた柑橘類の匂い
外で出会った犬をなでた匂い
病院の独特の匂い

匂いに敏感な猫がこれらの匂いを避けたいのは当然でしょう。

上記に思い当たることがあるならば
今からでも改善に取り組んでいただければと思います。

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甘えん坊な猫だとしても抱っこ好きとは限らない

猫の中には飼い主にベッタリで甘えん坊なのもいます。

まるで犬のように、ストーカーのように、
いつもそばにいたいのです。

飼い主がトイレやお風呂に行くと後についてくる。
座ってテレビを見ていたり、雑誌を読んでいるときは
脇にくっついて寝そべっている。

数少ないですがこういう猫がいるのは確かです。
昔飼っていた猫がそうでした。

現在の保護猫複数の中にも似たような甘えん坊が
ほんの少数ながらいます。

しかし
甘えん坊猫だからといって抱っこ好きとは限りません。

じつはそんな甘えん坊も、本心では抱っこ嫌い (-_-;)
数分おとなしく抱っこされている猫はほんとに珍しい。

大抵自分の方からスリスリ甘えてきて
撫でてあげるとうっとり顔になるのに、

そして自分から膝に乗ってきたりするのに、

では、と抱き上げると
すぐに降りたがります。

信頼している飼い主であっても
やはり不安定な体勢は嫌なのでしょう。

立ち姿勢での抱っこはもっと早く、即座に飛び降りてしまいます。
抱き上げられると視界が高くなり不安になるようです。

遊んでいるときは思いっきり飛び上がったり、
高いキャットタワーにも一気に駆け上ったりするのに・・

自分のペースで意識して飛び上がるのと違って
不意打ちには弱いのかもしれません。

人間も不意打ちには弱いので同じでしょうか。

やはり猫はマイペースで行動し、
自分のちょうど良い体勢で過ごしたいのですね。

猫のマイペースはわがままではなく、
安全に生きるすべであることを理解してあげましょう。

 

猫の抱っこ嫌いは直すことできる?

猫は抱っこ嫌いだとわかっていても、抱っこしたいのが飼い主。
抱っこ嫌いを直すことはできないでしょうか?

かなりハードルが高いと思いますが、
ある程度までは直せるかもしれません。

それには観察力と辛抱強さが必要です。

具体的には↓

●猫がどんなことを好みどんなことを嫌がるか、
よく観察して性格や好みを見極めます。

●上記で述べた「抱っこ嫌いになる理由」をできるだけ避ける。

●猫が嫌な気分にならないように気をつけながら↓

首の後ろから背中へゆっくりなでる。
耳の後ろや顎の下を掻くようになでる。

膝の上に後ろ向きに、安定感を保って座らせる。
横向きや前向きでも、膝の間に安定させます。

立ったままで抱き上げるのは
かなり抱っこ慣れするまで待ちましょう。

そして大好きなチュールやおやつを与えると、
抱っこの時はうれしいことがあると覚えます。

この時強く抱きしめるのは禁物。
降りてしまっても追いかけません。

猫の様子に気を配りながらこれらを辛抱強く続けていけば、
抱っこ嫌いはある程度改善されると思います。

できれば子猫の時から繰り返していれば
抱っこに対する抵抗は少なくなるでしょう。

たとえ飼い主が望むような抱っこができないとしても、
猫が心を許して甘えてくるのであれば、
猫とあなたの絆は確かなものになっています。

猫の気持ちを尊重して、
穏やかな生活を送ることにしていきましょう。

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