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猫は人が好きなのだという研究結果を裏付ける話

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

人が好き

猫は何より人が好きなのだという研究結果が発表されました。
わかっているのに今更?と猫を飼っている人は思ったでしょう。

でも猫を飼っていない人は猫を理解できないので
なにかと誤解することが多かったのかもしれません。

ではこれまで誤解されてきた猫たちのために
本当は人が好きだという真実を代弁したいと思います。

まず、どのように誤解されてきたのか振り返ってみて、
それから

“猫は人が好きなのだ”と結論せざるをえない実例をご紹介します。

 

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猫はどのように誤解されてきたか

猫に対する多くの人の見解は次のようなものです。

猫は家につく、とよく言われるが

猫は独立して行動する動物で
犬と違って人にはつかない。

人に近づくのはエサをもらうため。
それ以外はツンとして人を無視する。

→そのため飼い猫は“ツンデレ”などど呼ばれています。

飼い猫はマシだが、野良猫は人に寄り付かない。
シャーッと威嚇したり、ひっかいたり噛み付いたり凶暴。

→猫はびっくりしたとき、反射的にシャーっという。
それは恐いからです。

さらに
評判の悪い野良猫が多くの誤解の元かもしれません。

人に隠れてエサを盗む孤高の泥棒猫は
人になつくはずがないと思われています。

→でもそれは表面的な見方です。

そもそも野良猫の始まりは・・

人と暮らしていた飼い猫が捨てられて野良になり、
そこから次々に生まれて野良猫は増えたのです。

猫を捨てる人間が野良猫を生み出したとも言えますが、
現在もその状況は続いています。

捨てられて間もない野良猫は人懐こいのが多いですが、
最初から野良として生まれた猫の中には人が嫌いな猫もいます。

人が嫌いというより、人が恐いのです。

自分よりはるかに大きな人間は、
恐竜みたいに恐るべき存在でしょう。

飼い猫は人と付き合っているので人になついていますが、
人と付き合う機会のない野良猫が人になつかないのは当然です。

それはこんな例えで考えるとわかるかもしれません。

人間の男女が知り合った時、
知らない人なので最初は警戒します。

付き合っていくうちにその人の良さを知ると
好きになっていきますよね。

猫も人と付き合って知り合うことで人が好きになるのです。

大人になってから保護された野良猫は、
人間への恐怖が大きいので、なつくまで時間がかかるのはやむを得ない。

でも、先入観のない子猫の時に保護されると
そのほとんどが人になついてまとわりつくようになりますね。

その様子が人と猫の本来の姿のように見えるのは
私だけではないと思います。

以上のようなわけで、

猫は孤独が好きで人にはつかないと誤解されてきたのは
表面的な理由によると思われるわけです。

 

猫は何が好きか、学者による実証研究の結果

オレゴン州立大学の研究チームが実証実験を行ないました。

任意の飼い猫と保護猫55匹を対象にして、4種類の刺激物の中から猫が最も好むものを調べた。

①食べ物、②おもちゃ、③におい、④人間との交流、という4種類で、
食べ物・おもちゃ・においはいずれも猫が好むものをいくつか準備。

その結果は・・

①食べ物が第一位に違いないと大方の人は予想したと思いますが、
なんと猫は④人間との交流を一番好むということが分かったとのこと。

55匹中うまく実験をこなせたのは38匹だけだったが、ちょうど半数の19匹が
ほとんどの時間を人間と交流して過ごしたというのです!

続いて、食べ物を選んだのは14匹の猫、おもちゃを選んだのは4匹、においを選んだのは1匹だけだった。

飼い猫か保護猫かによる違いはなかったという。

この研究結果は学術誌Behavioural Processesに掲載されたそうです。

猫は食べ物をもらえるから人間に寄りつくのであって、
じつは人間よりも孤独を好む生き物だという通説を見事に覆した研究。

猫を飼っている人は大いに満足したことでしょう。
今更何を言うのかと。

でもあえて研究で実証されたことで、
猫は人が好きだという理論を確実な根拠と共に提示できたわけです。

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猫は人が好きなのだと証明する実例の数々

ここからは実際に猫を飼っている人の証言です。

飼い主がトイレやお風呂に入っていると
猫は扉の前で待っている。

親が見えなくなると不安になる赤ちゃんと同じで、
飼い主がいなくなると不安になるのかもしれません。

農家の人が畑に出かけると猫がついてきて
農作業中、近くでまったり見ている。

買い物に出かけると猫がついてきて
スーパーの出入り口前で待っている。

まるで忠犬みたい!

近所の人と立ち話をしていると、
いつのまにか猫が背後に控えている。

ある部屋で何らかの作業をしていると、
別な部屋で寝ていたはずの猫がやってきて傍で寝そべる。

猫はひとりでいるのが好きかと思ったら大間違い。
ひとりでいるのは嫌なので飼い主についてまわるのでしょう。

新聞や雑誌を広げて読んでいると、
その上に座って邪魔をする。

これは飼い猫がよくやる行動で
飼い主にかまってほしくて邪魔するのです。

おもちゃをくわえてきて、
遊んでくれと催促する猫もいます。

もはや猫ではなく犬かと思うほどです。

完全室内飼いの我が家の猫たちもほぼ同様です。

飼い主が出かけるのを阻止しようとする猫もいます。

出掛けに、玄関でピョンと抱きついてきて
振りほどかれないよう両手両足でがっしりしがみつく。

帰宅時には、玄関の戸を開けると
待ってましたとばかり飛びついてくる。

ほかの猫に構いすぎていると
恨めしそうに見ている。

やきもちを焼いていると明らかにわかるのです。

そしてほとんどの猫が人と一緒の布団で寝ます。
それは寒さ対策だけでなく、人が大好きだからです。

このような数々の実例は、
学者による実証研究を裏付けて
“猫は人が好きなのだ”という結論を明示しています。

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