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猫の不妊手術、その必要性や費用はどうなのか?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

不妊手術は必要です

子猫を保護したり譲渡されたりした人は
子猫が大きくなるにつれ不妊手術について考え始めます。

庭先で野良猫にエサをやり次第に多頭になってしまった人も
内心では不妊手術について悩んでいます。

増えては困るが、不妊手術ってどうなの?
手術はかわいそうでは?
自然に反することでは?
手術代が高いのでは?

不妊手術への偏見もあって、
あれこれ思い悩む人が意外と多いのです。

はっきり言いますと
「猫に不妊手術はぜひとも必要!」

それは不妊手術をした場合としない場合の違いを見れば明らかです。

最初にその点を調べてみましょう、
偏見がとけるかもしれません。

次に不妊手術の流れを知って不安を解消しましょう。

そして、費用について悩んでいる人には
最後にとっておきの情報をお伝えします。

猫のため飼い主のため、ぜひご覧くださいませ。

 

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不妊手術の必要性、手術した場合としない場合の違いで考える

不妊手術の目的は望まない命を増やさないこと。

手術していれば当然出産はありませんが、
手術していなければ猫は1年に2,3回出産します。

1回の出産で4,5匹、多いと6,7匹生まれます。
平均で年に10匹以上生まれるのです。

そして子猫たちは6ヶ月で成熟し、
メスは1年以内に出産することになり、

場合によっては、
収集がつかなくなり多頭崩壊に至ることもありえます。

そこまでひどくならなくとも、
生まれた子猫の里親探しに苦労する人は多いと思います。

最初から不妊手術をしていればそんな苦労はしなくて済むのです。

また、猫の発情について考えてみてください。

びっくりするような大きな声で、
腹の底から絞り出すような変な鳴き方が続くのです。

一般にメスの発情に誘われてオスも発情すると言われます。

でもオス1匹だけの室内飼いだとしても、
外で徘徊する野良猫の気配で発情するのです。

なだめても怒っても生理現象の発情鳴きを止めることはできず、
数日間は猫も飼い主も大変なストレスを耐えなければなりません。

その期間は普段おとなしい猫も外に出たがります。
室内飼いの猫はちょっとしたすきに脱走してしまうこともあります。

またとくにオスがやりがちなのがマーキング。
強烈な臭いが部屋中に充満してほんとに辟易します。

複数飼いだとオスのケンカが頻発することもあります。

これらはすべて不妊手術していれば経験しなくて済む問題なのです。

そして
不妊手術が必要な最大の理由は猫の健康のためです。

発情は猫にとってストレスであるだけでなく体に大きな負担。
メスが妊娠し出産することも実は大きな負担となっています。

そしてさらに大きな問題は悪性の病気。

避妊手術していないメスがかかる病気は、
乳腺腫瘍(乳がん)、子宮内膜炎、子宮蓄膿症、卵胞嚢腫など。

知らずに進行して死に至ることも多く聞きます。

去勢手術していないオスがかかる病気は、
精巣腫瘍、前立腺疾患など。

命に関わるこれらの病気もすべて
不妊手術をしていれば予防できるのです。

以上
手術した場合としない場合の違いを見てみると
不妊手術の必要性は明らかではないでしょうか?

手術することがかわいそうなのではなく、
手術しないことの方がよほどかわいそうなのです。

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不妊手術の流れを知っておく

不妊手術の安全性が心配という人もいるでしょう。
手術の流れを知っておくなら安心ですね。

子猫の場合いつ頃手術するのが良いでしょうか?

大体月齢6ヶ月頃で、
体重が2kgを超えており、
発情期が来る前がベスト。

大抵それ以前に2度のワクチン接種・駆虫・ウィルス検査
を済ませていると思います。

前日の夕食後からは何も食べさせません。
手術当日の朝は絶食。

胃の中に食べ物が入っていると全身麻酔の手術中
吐いて誤嚥することがあるからです。

病院で、まず身体検査と血液検査を行ない、
何も異常がなければ麻酔をかけて手術が始まります。

メスの避妊手術は卵巣と子宮の切除。
オスの去勢手術は精巣の切除。

所要時間はメスが約1時間、オスが約30分ほど。

麻酔が覚めてから返されます。

オスは傷口の縫合がないので日帰りですが、

メスは縫合した傷口を保護するため術後服を着せたり
エリザベスカラーをつけたりし、
病院によっては1泊入院させることがあります。

縫合したメスは1週間後に抜糸しますが、
吸水性の糸での埋没縫合であれば抜糸はありません。

どちらも1週間ほど抗生剤を投与しますが、
持続性抗生剤の注射をすれば投薬は不要です。

帰宅後1,2日は静かに過ごさせ、
動きすぎて傷口が開かないよう気をつけます。

以上のような流れで手術は安全に行なわれますので、
過度に心配しないで獣医師にお任せしましょう。

すでに成猫である場合も流れは上記と同じですが、
手術と同時にワクチン接種・ウィルス検査・駆虫をします。

なお保護したばかりの外猫の場合は、
栄養状態を良くしてから、
また風邪などがあればそれを治療してからとなります。

 

不妊手術の費用で悩む人にとっておきの情報

近くにかかりつけの動物病院がある人は
そこで不妊手術することになるでしょう。

でも複数飼いであまり動物病院に馴染みのない人は
なるべく費用を抑えられるところを探さなければなりません。

病院によって違いがあるものの、
平均的な手術料金は次の通りです。

メスの避妊手術 → 2万~4万
オスの去勢手術 → 1万~2万

これに血液検査や抗生剤などの料金が加算されます。

成猫ですでに妊娠している場合は堕胎となり、
その分も加算されたりします。

なので複数の手術となると結構な金額になるので、
多頭飼いの人は躊躇してしまうかもしれません。

しかし
多頭崩壊しそうな人もあきらめないでください。

全国各地の自治体や獣医師会、動物愛護協会などによる
助成金制度を利用することができるのです。

ほとんどの助成制度は飼い主のいない猫、
つまり野良猫を対象とするものですが、

庭先で外飼いしている人の猫は、
野良猫という認識で申請できるかもしれません。

また自治体によっては飼い猫をも対象とするところがあります。

今や全国で殺処分を減らそうという機運が高まっているので、
何らかの助成制度が必ずあると思います。

動物病院にはその情報がありますので、
問い合わせてみることをおすすめします。

また、全国規模の支援策をネットで調べることもできます。

●公益財団法人日本動物愛護協会
こちらは飼い主のいない猫の不妊去勢手術助成事業
を行なっています。

●公益財団法人どうぶつ基金
こちらはさくらねこ無料不妊手術事業を行なっています。
“さくらねこチケット”と呼ばれる助成制度です。

ただし、いずれの助成制度も無制限ではなく、
年間の頭数に限度があるので確認が必要です。

そしてありがたいことに、
避妊去勢手術専門の動物病院もあって、
通常の料金より格安で済ませることができます。

●ねこけん動物病院
場所は東京都内

●いながき動物病院
埼玉、茨城、千葉、福島、栃木、群馬に分院があります。

以上のようにいくつかの助成制度がありますので、
お宅の状況に適したところを検討してみるのはいかがですか?

猫の幸せのための不妊手術。

助成制度を活用して猫を助けましょう!

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