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猫が突然死、原因わからず飼い主には衝撃

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

猫の突然死

 

猫が突然死するという衝撃の経験が増えているようです。

何の前兆もなく、元気だった猫がある日突然死んでしまう、
飼い主にとってはあまりにも大きな衝撃です。

いくつかの実例から突然死の実態を見て、
原因は何なのか、予防策はないのか、考慮してみましょう。

 

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猫の突然死を経験した飼い主の実例

実際に猫が突然死したという飼い主は意外と
自分の周りにいるものです。

まずはその人たちの経験を聞いて状況を確認しましょう。

★最初は私自身の飼い猫、13才のメス猫

ある日の朝、いつものように階段を降りる私の後を追って
小雪は降りてきた。

トントントンと軽い音を立てて降り、
最後は下の床にストンと着地する。

先に茶の間に入った私はそのいつもの音を予測していた。
でもその日は最後の音が違った。

ドサッと物が落ちたような音だった。
え?と不思議に思い階段の下を見ると、小雪が横たわっている。

猫なのに着地を失敗して転んだのかと思った。

「あれ?小雪どうしたの?」

起き上がる気配がなく、異常な様子に胸騒ぎがした。
近寄って抱き上げようとすると、体は力なくダランとする。

パニックになって「小雪、小雪、どうしたの?」
何度も呼びかけたが、すでに瞳孔が開いている。

あまり動かしてはいけないと思い、横たえて呼びかけた。

死ぬ直前の大きな呼吸を2回して、呼吸が止まった。

え?なんで?なぜ急に?
わけがわからず、どうすれば良いかもわからなかった。
呼吸が止まり目を見開いた小雪を呆然と見るだけだった。

本当に突然だった。
これが“突然死”というものなのか。

あまりにも衝撃的でしばらく動けなかった。

 

★譲渡してから2年ほど経った約4才のメス猫

多頭飼育の所から保護した猫で、臆病で人見知りでしたが、
やさしい里親さんにすっかりなついて、
とてもかわいがられていました。

いつものようにコタツの中で昼寝していたので、
しばらくそっとしておいたそうです。

夕方近くなり、里親さんは「そろそろ起きたら?」と声掛け。
反応がないのでゆすって起こそうと思ったら、
すでに体は冷たく固まっていたとのこと。

里親さんの驚き様は大変なもの!
いくら呼びかけてもゆすっても、固まった体の異様な感触だけ。

あまりのショックで里親さん自身も固まってしまったそうです。
連絡を受けたのは火葬が終わった後でした。

 

★譲渡会に参加中の5ヶ月の子猫オス

譲渡会の最中、子猫が急に呼吸がおかしくなり痙攣、
よだれが垂れてきた。

預かっていたスタッフは尋常でない様子に驚き、
すぐに近くの病院へ連れて行きました。

病院では酸素吸入や人工呼吸など手を尽くしましたが
呼吸が戻ることはありませんでした。

スタッフは涙ながらに電話してきました。
当日朝まで何も異常はなく、元気で食欲も旺盛だった。

きちんと必要な医療を受け、問題はなかったはずなのに。
なぜなのか、何が悪かったのかわからない、と嘆くばかり。

 

★生後1週間過ぎの子猫

あるスタッフが妊婦猫を保護して出産させました。
母猫は人懐こいので世話しやすいとのこと。

生まれた5匹の子猫を抱えて、
母猫はおっぱいを飲ませたりお尻をなめたりしてせっせと育児。

子猫たちは少しづつ毛並みが整いかわいさが増してくる。
数日後からスタッフは1匹ずつ体重をはかって
成長具合を記録することにしました。

ほんの少しずつ体重が増えて喜んでいたある日、
全く動かない1匹に気付きそっと持ち上げると、
すでに死んでいたそうです。

え?なんで?

スタッフは動揺してあれこれ考えます。
みんな一様に母猫のおっぱいを飲み世話されていた。

ほんの少しづつでも成長していた。
具合の悪そうな様子は全くなかった。

手のひらにのせた小さすぎる亡骸、
何も思い当たることがなく当惑するしかなかった。

報告の電話で話し始めたら、涙が溢れてきたようです。

 

このほかにも猫の突然死を経験した知人が数人います。
上記の例でわかるように年齢や性別は関係ないようです。

当事者にとってはまさに青天のへきれき。
衝撃が大きすぎて呆然としてしまう。

原因がわからず、前兆となることも思い当たらず、
悪夢のような経験です。

火葬が終わり、家の中に姿が見えなくなると、
徐々にその喪失感が増幅、思い出しては涙にくれる、
そんな経験なのです。

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猫が突然死

 

猫の突然死の原因と思われる要因のいくつか

猫の突然死は原因がはっきりしないことが多いのですが、
原因ではないかと言われる要因として
心筋症、血栓塞栓症、腎臓病、事故などが挙げられています。

事故に関しては、たしかに突然死ではありますが、
交通事故という原因を特定できますので、
ここでは除外することにします。

事故以外の突然死を引き起こす要因をみておきましょう。

・心筋症
心臓の筋肉(心筋)が異常に厚みを増すと肥大型心筋症となり、
血液が通る内腔が狭まるので、全身に十分な血液が送りにくく
なります。

それによって引き起こされる結果は、呼吸不全、腎機能障害、
不整脈などで、突然死につながるとされています。

・血栓塞栓症
血流が停滞した心臓の中には血栓ができやすい状態です。
この血栓が流れ出て下半身や腎臓の血管を詰まらせると
血栓塞栓症となり、

とくに腎臓の血管を詰まらせると急性腎障害を起こし、
突然死につながる可能性があると言われています。

・急性腎不全
腎臓は体内の毒物や老廃物の排出を担っていますが、
この機能が破綻すると血液中の毒素によって中毒症状
が起きます。

ほとんどの猫が年齢に伴って慢性の腎臓病に罹患するので、
猫の死因の最大の原因かもしれません。

でも慢性の病気は長く通院治療するわけですので、
これも突然死の範疇には入らないでしょう。

慢性ではなく急性の腎障害では進行が早いので
突然死と見える場合も生じます。

何らかの薬剤や誤食によって急性腎不全に陥った場合、
突然死に至る可能性は大きいです。

・フィラリア症
フィラリアとは犬の病気と思われていますが、
猫もフィラリア症の危険性はあるのです。

犬の場合と同じで、フィラリア幼虫を吸血した蚊に刺される
ことによって猫の体内に侵入。
成長した成虫が肺や心臓の血管に寄生し発症という経過。

猫は犬と比べてフィラリアの寄生数が少なく、
検査などによる診断が難しいため発見が困難です。

最近の調査報告ではフィラリアにかかっている猫は以外と多く、
室内飼いの猫でも感染していることがあるそうです。

犬ではないので、まさかフィラリアにかかっているとは
誰も考えないでしょう。

猫突然死

 

猫の突然死を防ぎたい、どんな対策があるか

猫の突然死は、まさにある日突然起きることなので予測不能。
事前の対策は難しい。

原因不明であることが多いので、
何をどう対策したら良いのかわからないのが実情。

でも何も手を打たないでいるのは心配でしょうがない。
何かしらの対策を取りたい、ですよね?

ではまず上記要因に対する予防策を考えましょう。

心臓や腎臓を良い状態に保てるようなエサを選ぶ、
蚊の侵入を防ぐ、ストレスのない生活環境などに気を配る。

また、猫にとって危険と言われているもの、
中毒を引き起こすものを避けることも大切。

そして年に一度は精密な健康診断を受けて、
検査結果の推移を見るなど健康状態をきちんと管理。

前兆かもと思う様子が見られたらすぐ病院で調べる。

そのようにして日頃からできることを行っていれば
完璧に予防することはできないとしても、
ある程度は突然死を防ぐことにつながると思います。

 

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