スポンサーリンク

猫のFIP治療の高い壁、万人向けになるのはいつか

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

猫のFIPについて

 

猫のFIPは治療が難しく致死率の高い病気。
詳しい仕組みが解明されていないので多くの人が恐れています。

しかしFIP治療に有効な薬がありました。
どのような薬なのかご紹介すると共に
猫を助けるべく高い壁に挑んだ女性の実例をご紹介します。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

猫のFIPとは不思議で恐い病気

猫のFIPとは、「猫伝染性腹膜炎」のことで、
猫に感染したコロナウィルスが突然変異した病気。

コロナウィルスというのは多くの猫が保有しており
軽い下痢などを引き起こす程度のウィルス。

人間の風邪症状を引き起こすコロナウィルスもあり、
それ自体はさほど恐くないウィルスなのですが、

猫コロナウィルスが何らかの原因で突然変異すると、
致死性の高いFIPウィルスに変わってしまうのです。
突然変異の原因はわかっていません。

変異前の猫コロナウィルスは猫同士で感染しますが、
FIPウィルスになると感染しにくくなります。
不思議ですがその仕組みも未だ解明されていません。

よくわからない猫のFIPですが、
治療しないと100%死に至ることは確実で
ボランティアや飼い主を苦しめる恐い病気なのです。

FIPを発症するのは子猫がほとんどで、大抵1才以下。

なぜ子猫なのかという点も不明ですが、
かわいい盛りの子猫がFIPで死亡する状況は本当に辛いものです。

どんな症状が現れるのかというと↓

初期には下痢、嘔吐、食欲不振、発熱などが見られ、
中期になると体重減少、貧血、黄疸、腹部や胸部の腫れ、

末期には、腹部の腫れが目立ち、ふらつき、眼振、麻痺、
呼吸困難、痙攣を起こします。

腹水や胸水が溜まるウェットタイプと
内臓に病変を形成するドライタイプ、という2パターン有り。

どちらにしても致死率100%で短期間で亡くなるという
昔は不治の病でした。

しかし最近になって治療薬が開発され、
助けられる可能性が出てきました。

海外の医薬品で、日本ではまだ未承認(2023年現在)ですが
いくつかの動物病院が研究と治験を重ね、
FIP治療のプロトコールを確立しています。

患者側にとっては希望の光が差し込んだよう、
愛猫を助けることができるのならぜひその医薬品を!
と願う声が大きくなっています。

しかしやはり海外医薬品ですし未承認薬、
ハードルが高いのです。

猫がFIPになったら

 

猫のFIP治療薬は未承認の薬で高額

猫のFIP、治療の見込みが出てきたものの、
ハードルが高く万人向けではありません。

容易に入手できる医薬品ではないので
FIP治療を行える動物病院が少ないこと、
そして治療費が高額になるという2つの理由があるのです。

治療薬が未承認で海外製品ということは、
動物病院が入手ルートを探して交渉し輸入する、

効果や安全性を確かめるためいくつかの試験と
治験を繰り返し、治療方法を確立する、
実はそのような努力を重ねてきた動物病院がありました。

飼い主の切なる願いを汲み取ってくれたことに
感謝したいと思います。

 

どんな薬かというと、GS-441524とGSを元にしたムティアン、
そしてCFNとモヌルビラブルなど複数あります。

完治したという報告も多く、
致死率100%だったFIPが治せる病気になったのです。
多くの飼い主がその恩恵にあずかりたいと思うのは当然でしょう。

しかしその未承認薬は高額であり
すべての人が受けられるレベルではありません。

費用は最低でも60万円、
薬代だけでは済まないので、種々の検査費用や入院費などを
含めると最高200万円ほどになってしまう場合も。

あっさり出せる金額ではなく、
愛猫のためなんとか工面する人もいると思いますが、
諦める人もいるでしょう。

でも諦めきれない人が頼るのはクラウドファンディング。
不特定多数の人を対象にインターネット経由で行う資金調達。

今や寄付を募りたい様々な分野の人が取り組んでいて、
クラファンサイトには数多くのプロジェクトがあります。

・犬猫の殺処分ゼロを目指す活動のため
・保護犬猫たちの医療費のため
・保護犬猫たちのシェルターを作るため

等々保護犬猫を救うためのプロジェクトも多く、
FIPの猫を救いたいというのも増えています。

自力では無理だけどなんとしても助けたいという人が
最後に頼る手段になっているようです。

必ずしもすべてのプロジェクトが成功するわけではなく
中には誹謗中傷の憂き目に会う人もいるそうで、

強い覚悟がなければできない挑戦、
一人でも多くの人の賛同が得られたなら幸いでしょう。

子猫のFIP?

スポンサーリンク

 

猫のFIP治療を行なった実例

あるボランティア女性が数匹の子猫を保護しました。

ワクチンが打てる体重になるまで育て、
ワクチン・駆虫・ウィルス検査を行ないます。

人なつこくてかわいい子猫たち、
譲渡会に参加するたび、次々申し込みがありました。

しかし
女性にとくになついていた1匹が残っていましたが、
生後5ヶ月になったその子の様子がおかしい。

若干の下痢と食欲不振だけでなく、お腹が膨らんできてる。
歩き方が少しおかしい。

気になって動物病院で診てもらうと、FIPだった!
猫のFIPはあっという間に死に至る不治の病。

愕然とした女性、でもなんとか助けたいと思いました。

ネットで調べて“ムティアン”を知る。
大きなボランティア団体“ねこけん”で扱っていることも。

しかし費用は高額すぎて捻出できない。
仕事を増やしたものの、到底足りない。

でも何としても助けたくてクラファンを考えたが、
期間がかかるので無理だと判断。
譲渡会やブログで寄付を募った。

待っている間にも猫の症状は進行するので
ともかくねこけんに連絡を取り治療開始。

ねこけんの獣医師ははるばる出張してくれた。
支払いは分割で良いとのことで女性は篤く感謝。

ムティアンは毎日朝晩決まった時間に飲ませなければならない。
しかも規定では84日。

毎日必ず同じ時間に飲ませるのは家族の協力がなければ不可能。
娘が快く協力してくれたおかげできちんと投薬できた。

日を追う毎にFIPの猫の症状は確実に改善に向かった。

しかし腹水が減ってきたものの、
全く溜まらないわけではなかった。

ムティアン投薬期間は少し延長されたが、
やっと、合計3ヶ月約90日で寛解とされた。

その後も女性は猫の様子観察を怠らないが、
再発は見られていないという。

支払いはまだ残っているが、女性には満足感がある。

この場合、女性の行動力で成功に至ったわけですが、
中には愛猫を助けられない人もいることでしょう。

FIPの治療薬が一日でも早く承認され、
どの動物病院でもより安価に入手できるようになり、
ごく一般的な治療法になってほしいと願います。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
猫の難しい病気
shinをフォローする
~チアーボンズ~ 猫を飼うなら知っておきたいこと
タイトルとURLをコピーしました