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猫が高齢になったら対策すべき重要なこと

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

高齢猫対策

 

人間社会の高齢化に伴うかのようにペットも高齢化してきており、
2012年から15年までのある統計によると
猫の平均寿命は1.3才伸びたそうです。

そこには動物医療の発達等が関係していているそうですが、
社会全体と飼い主による飼育の質の向上が大きな要素。

猫の高齢期を無事に過ごすため
飼い主はどのような対策を取れば良いでしょうか?
ここでは対策すべき重要なことを3つご紹介します。

 

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【1】高齢猫対策で最重要なのはフードの見直し

猫が高齢になったら対策すべきことの中で
最重要なのはフードの見直しですが、

これは
たとえば人間の高齢者で考えてみるとわかりやすいです。

高齢になるとこうなりますよね?

若い時より小食になる。
体調不良で食欲がなくなったりする。
歯が弱ってきて固いものは食べにくい。
やわらかいものを好むようになる。
下痢や便秘になりやすい。
塩分や添加物を考慮しなければならない。

以上は大抵の高齢者に共通していることですが、
これらは猫も同じです。

そのうえ高齢者は気難しくなるものですが、
猫の高齢者はさらに気難しく、
嫌な食べ物には全く見向きもしません。

ですので高齢猫用のフードに変えたいときは、
飼い主の側に工夫が求められます。

どんなフードをどのように与えれば良いでしょうか?

猫は7才からシニア期となります。
10才過ぎたら間違いなく高齢者です。

7才頃からフードは高齢猫の健康に配慮したものを選びましょう。
若い時と同じものを食べ続けていては
尿路系や腎臓・肝臓が早くにダメージを受けてしまいます。

なお、猫がなりやすい尿路結石や腎臓病、
その予防に配慮していることを明記したフードであっても、
袋の裏面や横面の栄養成分分析値を確認しましょう。

とくにリン・マグネシウム・カルシウム・ナトリウムの
数値をいくつかのフードと比較して選びます。

また高齢猫は歯が弱っていて
歯肉炎・歯周病になっている場合があり、

粒が大きくて固いドライフードは食べにくく、
口内の痛みで受け付けなくなってしまうこともあります。

丸飲みできるくらいの小粒でザラザラしていないフードなら
食べられるかもしれません。

あまりの痛みで小粒でも食べたくない場合は、
総合栄養食のウェットフードに変えてみましょう。

よく勧められるのは、
ドライフードをふやかしてやわらかくするという方法。

でもこれは多くの猫たちの好みではないようで
なかなか食べてはくれません。

やはりドライフードは“カリカリ”と噛むのが
おいしいようです。

ウェットフードも大きめに切られたものではなく
高齢猫用に細かめのものが食べやすいようです。

ジュレタイプやスープタイプ、とろみタイプと、
いろんな味と形のウェットフードがあるので、
愛猫の好みのフードが見つかると思います。

それでもなかなか食が進まない場合は
チュールやカツオ節をトッピングすることも効果があります。

また食べてくれたと思っても長続きせず
飽きてしまうような場合は、

一旦キャットフードではなく、
鶏ささみをレンチンして細かくさいたものや、
サーモンやカツオの刺身等を試してみるのもお勧め。

いつもと目先を変えてみるのも意外と効果があるものです。
もちろん食べれるようになったら元に戻すのですが。

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【2】猫が高齢になったらストレスに注意!

猫は繊細でストレスを感じやすい生き物。
高齢となればなおさらです。

高齢猫がストレスと感じるのはどんなことでしょうか?

引越しはもちろん、部屋の模様替えもストレス。
見知らぬ来客、とくに声や動作の大きい人。
花火や工事などの騒音と振動。

食器や水飲み器が変わった。
フードが急に変わった。
トイレが掃除されていない。
トイレ砂が変わった。

飼い主がうるさく構いすぎる。
飼い主宅の家族構成が変わる。
新たな子猫が家族になる。

猫はストレスがあっても顔に出さないので、
何とも感じていないと誤解されがちですが、
黙って耐えているのです。

でも耐えていてもストレスは万病のもと。
やがて何かしら体調不良を来すようになります。

食欲不振で食べなくなる。
過剰なグルーミングではげてしまう。
トイレではないところに排泄する。
夜中に突然吠えるように鳴いたり走ったり。

こうなるともう猫がストレスを抱えていることは明らか。
飼い主がストレス解消の手助けをしなければ
高齢猫は病気になってしまうかもしれません。

高齢猫のストレス対策

 

上記の事柄はできれば起きないようにしてあげたいのですが、
やむを得ない場合はなるべくストレスが少なくて済むように
工夫しましょう。
どんなストレス対策があるでしょうか?

来客時や工事騒音から逃れたい時は
ひとり静かに隠れていられる居場所を設置する。

気分転換できるように異なる爪とぎを置いたり
登りやすいキャットタワーを置いてみる。
窓の外を眺められる場所が喜ばれます。

トイレ以外でおしっこした場合は
そこにペットシーツや防水シーツを敷いて、
トイレの数を増やしてみる。

フードやトイレ砂を変えたい場合は急に全面交換でなく
少しづつ混ぜて変えていく。

引っ越しや部屋の模様替えはなるべく避ける。
高齢猫のお気に入りの場所は侵害しないようにする。

とくに新しい子猫は高齢猫にとって非常に大きなストレス。

多頭飼育は猫が若いうちなら対応できますが、
高齢になってからでは難しいのです。

新しく子猫を迎えたい方は
家族で相談し直していただければと思います。

以上いくつか対策を提案させていただきましたが、
何がストレスになっているのかよく観察して原因を見極め
それに応じた工夫で高齢猫の気分転換を図るようにしましょう。

そして毎日コミュニケーションの時間をとって、
好物のおやつで気分を和め、
とても大事に思っていることを伝えましょう。、

高齢猫は長く生きてきた分賢くなっているので、
飼い主の気持ちが伝わるはずです。

 

【3】高齢猫には定期的な健診で病気を未然に防ぐ

猫も高齢になると動きがゆっくりになり
寝ていることが多くなります。

でも、年だからおとなしくなったのではなく、
病気ゆえの体調の変化かもしれません。

我慢強い猫が何も訴えないとしても、
飼い主は些細な変化にも目ざとくありたいもの。

気付かないうちに病状が進んでいるかもしれませんので、
いつも観察することを意識しましょう。

高齢猫がかかりやすいと言われる腎臓病や歯周病、
また糖尿病や甲状腺機能亢進症などの
内分泌疾患や悪性腫瘍にも警戒が必要です。

しかし
素人目線での判断は難しいので、
定期的な健診を受けて早期発見を目指すのがベスト。

何も問題ないように見えても
定期的に血液検査や尿検査を受けていれば
体調の変化がわかり、早期発見にもつながります。

高齢猫の病気予防対策として定期的な健診は重要です。

また毎年のワクチン接種も感染症予防のため不可欠。

ウィルスがどのように侵入してくるかわかりませんので
室内飼いだとしても油断は禁物。
ワクチンの接種時期を忘れないようにしましょう。

 

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