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猫を亡くしたら、ペットロスと向き合って生きる

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

ペットロス

 

愛猫を亡くした人が陥るペットロス。
乗り越えなければと悩む人が多いかもしれません。

ここでは、実際に辛いペットロスを経験して
たどり着いた結論をご紹介します。

まずはペットロスの心身の症状と
それを乗り越えるために勧められている方法の詳細を。

そして現在ペットロスと向き合っているボランティアの
経験談を参考にご覧ください。

 

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猫を亡くしてペットロス、個人差のある苦しみ

猫を亡くしたら、飼い主は皆ペットロスに陥ります。

しかし、ひとくちにペットロスと言っても
一人ひとり異なる症状があったりして、
全ての人が同じように苦しむわけではありません。

風邪をひいた人が皆同一の症状になるわけではないのと同じで、
ペットロスにも個人差があるのです。

一般的に“ペットロス症候群”と言われる主な症状は
次のような“心の不調”↓

並みではない落ち込み方。
心ここにあらずといった虚脱感がはた目にもわかる。
何事にも意欲が持てない。
今まで行なっていたことにも関心が無くなる。
他者との関わりを避け孤独になる。
自責の念や罪悪感が心に渦巻く。

自責の念や罪悪感というものは意外と厄介です。
愛猫が病死だったとしても、不思議なもので飼い主は、
自分に責任があったと考える傾向があります。

十分に病院治療を受けさせていたとしても
病気になった原因は自分にあると思うのです。

無限ループのようにさまざまに考えて自分を責め、
亡くなった愛猫に泣きながら詫びる。

このような状態では当然身体にも症状が現れます。

食欲不振、胃や腸の痛み、吐き気
睡眠障害に陥り寝不足
息苦しさ、めまい、ひどい倦怠感

まるでうつ病のようですが、
重度で長引く場合は実際にうつ病に移行する人もいます。

一方、わりと軽症で済む人も多いです。
上記の症状のうち幾つかを経験しますが、
うつ病と見間違うほどには至りません。

そのような人はペットロスの期間も短い傾向にあります。
数ケ月、数年と苦しむ人がいる一方、
数週間で乗り越えられるのです。

重度のペットロスは周囲に迷惑をかけてしまうことがあるので、
早くに回復できれば周囲の人々も安心します。

このように個人差のあるペットロス、
性格や気質による違いかもしれませんが、
状況と経験数も関係すると思われます。

私事ではありますが、
はるか昔ペットロスに陥った自分を顧みると
ボランティアをしている現在とは明らかに違うのです。

当時は、子猫の時から15年飼ってきた猫を、
動物病院の誤診によって死に至らしめてしまったという事情、

さらに親の闘病と死去も絡んでのペットロスでしたので、
なかなか立ち直ることができず数年に及んでしまいました。

その後ボランティアを始めて多くの猫と関わってきて、
何匹かの猫を看取る経験を重ねてきたので、
ペットロスになったとしても昔とは違います。

落ち込んでさんざん泣いたとしても、
ほかの猫たちの世話もしなければならず、

あれこれ動いているうちに昔より早い段階で
無限ループから脱することができています。

ときどき見送った猫たちを思い出して涙することもありますが、
ペットロスに対する見方も変わったのです。

それについては後述します。

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ペットロスを乗り越えるために勧められていること

愛猫を亡くした悲しみ、苦しいペットロス。
乗り越えなければと思っても簡単ではありません。
どうすれば良いのでしょうか?

一般的に乗り越えるための方法として
次のようなことが進められています。

・我慢せずに泣きたいだけ泣く
感情を抑えるのは心身両面に悪影響を及ぼします。
悲しみの気持ちを心おきなく解放する方が健康に寄与するのです。

また、ひたすら泣いて涙が出なくなると、
意外と少し落ち着いて考えられるようになるものです。

・親しい友人などに話を聞いてもらう
何か不安なことがある時親しい人に相談にのってもらうと
気が楽になるのと同じです。

黙って悲しみを抱え込んでいると胸が張り裂けそうですが、
吐き出すことによって楽になります。

罪悪感にさいなまれている場合も
すべて話して吐き出すことによって楽になるでしょう。

誰とも会いたくない時もありますが、
引きこもって孤立してしまうのは良くないです。
より深くペットロスの闇に沈んでしまいますから。

・思い出を振り返る
友人に話すのも良いですし、
文章に書いてみるのも良いでしょう。

自分の感情を何かの形で出すことは悲しみを解きほぐしたり
気持ちを整理したりする助けになります。

・きちんと供養する
火葬の後遺骨を持ち帰り手元供養しているかもしれませんが
ある一定期間が過ぎたらお墓や納骨堂へ納めましょう。

いつまでも遺骨を手元に置いておくと
ペットロスが長引いてしまう可能性があるからです。

むしろ遺骨はお墓や納骨堂に納めて
命日などに定期的に通うことでけじめとメリハリが出て
気分転換にもなります。

・動物ボランティア活動に携わる
ほかの犬猫たちの世話に関わることで
愛猫にできなくなった分を気持ちの上で昇華できます。

空いた時間をその活動に向け身体を動かすことで
ぼんやり悲しんでいる時間が減りますし、

猫助けのささやかな喜びを感じられれば
悲しみが和らいでいくものです。

・新しい猫を迎える
これは「失恋の痛手を癒すには新たな恋愛」という言葉の
事例を想像するとわかるかもしれません。

タイミングを慎重に見計らって進める必要がありますが、
新しい猫との生活に新たな発見や喜びを見つけるとき、

過去の思い出を大切にしつつ
現在の幸せを味わうことができるでしょう。

猫のペットロス

 

 

ペットロスも思い出に!無理に忘れず向き合って生きる

猫を亡くしたペットロスから立ち直るための上記の提案、
全部は無理でもいくつかできることを試してみましょう。
やっているうちに少しづつ心が軽くなってくると思います。

私自身の経験から言わせていただくと
猫のボランティア活動をすることが最も効果的でした。

私は何年もペットロスの苦しみから抜け出せずにいましたが、
偶然見つけた子猫を助けようと思ったのがきっかけで
ボランティア活動に入ったのです。

あれこれ手探り状態の中必死にやっているうちに
ペットロスの闇の外に出ている自分に気付きました。

でもペットロスを完全に乗り越えたわけではありませんでした。
亡くなった愛猫を忘れることはできないのです。
しばしば思い出しては涙していました。

それでもボランティア活動に忙しく携わっていると
ペットロスの闇に閉じこもってはいられません。

次第に外の明るい世界にいることが長くなり、
やがてそれが当たり前になっていきます。

それで思ったのです。
ペットロスを完璧に乗り越えなくても良いと。

亡くなった愛猫を忘れる必要はなく、
ペットロスをなかったことにする必要もない。

愛猫の思い出をいつまでも大切にし、
ペットロスと向き合って生きることだと。

そして、やがて年月が経つうちに
ペットロスだったことも思い出になるのです。

 

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