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猫の爪とぎ対策、発想の転換で考えよう

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

 

爪とぎ対策

猫が爪とぎするたびにすり減っていく柱、
ボロボロになっていく壁紙、ソファー。

猫に爪とぎされて困るのは、人と暮らす飼い猫だからこその問題。
どのように対策すれば良いでしょうか?

発想を転換して考える必要があるようです。

猫の爪とぎを止められないのであれば、
むしろ思いっきりやってもらうのはどうでしょう。

ここでは最初に猫が爪とぎをやめられない理由を調べ、
次に猫と仲良く暮らしていくための爪とぎ対策を考えます。

実際に我が家の猫たちの事例を参考にご紹介いたしますので、
愛猫にとって最良の対策を見つけていただければと思います。

 

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猫の爪とぎは止められない

猫の爪とぎは本能に組み込まれているので止められない。

確かにその通りです。
猫は小さな子猫の時から爪とぎの仕草をしますから。

そしてある人たちが考えるいくつかの提案は、
我が家では次のような結果となりました。

* 子猫のうちからしつけることはできないのでしょうか?

→ 猫にしつけは難しく、
しつけで本能を封じることは不可能です。

* 爪とぎしなくても良いように
定期的に爪切りするのはどうでしょうか?

→ 少しは効果ありそうですが、
爪切りしたはずの猫も、やはり爪とぎしてました。

* 別なことに注意を向けさせるのはどうでしょうか?

→ 爪とぎし始めたとき注意をそらそうと、
猫じゃらしで目一杯遊ばせたところ、
ハッスルした勢いでバリバリ爪とぎしてました。

やはり爪とぎの本能は止められないようです。

確実に爪とぎが減ったと言えるのは高齢の猫に関してです。

爪とぎは若い猫ほど活発で熱心な行ない。

高齢になり活動量が低下してくるにつれ
爪とぎする機会も減ってきます。

この頃になると、ほとんど爪とぎしない猫もいて
具合悪いのでは?とむしろ心配になるほどです。

とはいえ、それまで待つのは無理!

ここで、発想の転換が求められます。

爪とぎを止められないのであれば、
無理に止めるのではなく、しても良いところで爪とぎさせる。

飼い主を困らせない状態で思う存分爪とぎしてもらうなら
お互い穏やかな気持ちで暮らすことができますよね。

まず最初に猫が爪とぎする理由を確認しておきましょう。

一般的に爪をとぐ理由と言われているのは次のようなこと。

・爪の手入れ
・爪とぎでマーキングする
・ストレス解消&気分転換
・自己アピール

実際にはどうでしょうか?

我が家の猫たちを見ていると
野良猫と飼い猫とでは重要度が異なることがわかります。

爪とぎをして古い爪の外層を取り除く爪の手入れ。
飼い猫もこれは確かにやっているようです。

ときどき古い爪が落ちていることがありますので。

でも、飼い猫がケンカや木登りのために爪を研ぐ必要はありません。
また、爪とぎした場所に臭いをこすりつけるマーキングも不要です。

飼い猫にとってはその家全体が自分の縄張りで
飼い主に守られている安全な場所なのです。

あえてマーキングする必要性は低いでしょう。

飼い猫が爪をとぐのは上記理由の後半にあるようです。

飼い主に注目してほしいときや、
ほかの猫に自分の存在を見せつけたいときの自己アピール。

飼い主に怒られたり、構ってもらえなくて面白くないときの
ストレス解消、または気分転換。

これらはしばしば目にします。
猫にも感情があるのですから。

ですので、ちょっとした気分転換を
いつでも行なえるようにしてあげれば猫は満足でしょう。

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爪とぎ対策は猫との生活に不可欠

猫と仲良く暮らしていくための爪とぎ対策。

発想の転換で考える対策とは↓

まずは
爪とぎされると困る場所は、したくなくなるようにする。

そして同時に
爪とぎしても良い場所を準備して爪とぎしてもらうということ。

具体的に我が家で行った対策はこうです。

爪とぎされると困る場所、ソファー、壁、柱などに
保護シートを貼り付ける。

クリアファイルのようなつるつる素材でカバーすれば、
爪が引っかからないので、爪とぎできません。

するとそこはあきらめざるをえませんね。

日本家屋の我が家の場合、
襖や障子、柱がよく狙われました。

襖;一度引っかかれて切れ目の入った襖紙は
爪とぎしやすいのでどんどん広げていきます。

ここは、みすぼらしくなった襖紙をはがし、
猫の手が届く位置まで白い塩ビ版を貼り付けました。

つるつるして引っかかりがないので、
猫はここをあきらめました。

障子;障子紙が破られるだけでなく、
障子枠が削られ次第に細くなっていきます。

ホームセンターで寸法の合う木材を数本購入し、
その障子枠をカバーするように囲みました。

猫はこの木材で爪とぎするようになりました。

太い柱;扉脇の太い柱も爪とぎしたくなる場所。

柱は大事なので傷が浅いうちにつるつるの保護シートを貼り付け、
ここはあきらめてもらいました。

そして
爪とぎする場所をなくしただけでは猫のストレスが増幅するので
代わりの爪とぎ場所を与えなければなりません。

心置きなく爪とぎしてストレス解消や気分転換できるよう、
いくつかの爪とぎを各所におきます。

爪とぎは材質や形状がいろいろあるので、
どれが好みかいくつか試してみましょう。
手作りも良いかもしれません。

爪とぎ各種

 

 

 

 

また、爪とぎ付きのキャットタワーも猫には大好評。

我が家では大きめのキャットタワーに変えたところ、
麻縄の巻かれた爪とぎ部分が早くもバサバサになりました。

すべて解かれてしまう前に今度は綿縄で補修する予定です。

タワー爪とぎ

 

 

 

 

 

 

 

猫の好きな爪とぎを見定める

猫に気持ちよく爪とぎしてもらうためには
猫の好きな爪とぎを見定める必要があります。

市販の爪とぎは様々なタイプがありますので、
その中から猫が好みそうなものを選んで試してみることです。

①材質は次のような種類があります。

→ 紙・ダンボール製、麻縄・綿縄製、木材製、布製

ダンボール製は最もポピュラーでほとんどの猫が好む爪とぎ。
価格が手頃で何カ所にも置くことができるのが利点。
我が家でもあちこちに置いてあります。

ただ、摩耗が早く削られたゴミが多いので
こまめな掃除と頻繁な交換が必要になります。

麻縄・綿縄製はキャットタワーに巻いてあるもので丈夫で長持ち。
摩耗したら自分で新たに巻き直して使えるのが利点です。

木材製は猫が喜ぶかと思われがちですが、
意外と好みが分かれます。

ほとんど見向きもしない猫もいれば、
壊れるまで削る猫もいます。

布製はカーペットのような素材を木材やプラスチックに
貼り付けたもので、カラフルでおしゃれなデザインもあります。

でも床に布カーペットを敷いてある家では避けたほうが無難かも。
猫がそこでも爪とぎして良いと勘違いするかもしれませんので。

②形状も猫の好みを考えましょう。

→ 床置き型、立てかけ型、貼り付け型、タワー型

よくある床置き型はダンボール製で、
長方形、円形、ベッド型、アーム型、と形は様々。

至るところに複数おけるので便利。
広さがあると猫はそこで寝たりもします。

立てかけ型は猫が立ちあがって爪とぎできるもの。
高さと安定感があれば最高です。

貼り付け型はソファーなどに貼り付けて固定するので
抜群の安定感、猫が力いっぱい爪とぎしても安心です。

タワー型は、一本だけのものから複雑なキャットタワーまで各種。
運動不足解消にもなり猫は大満足です。

以上数ある爪とぎの中から我が家でもいくつか試してみましたが、
ある程度の大きさと安定感のあるものが好評でした。

お宅の猫の行動をよく観察して好みの爪とぎを見定め、

室内を爪とぎしても良い状態に整えて
思う存分爪とぎしてもらいましょう。

猫と飼い主がお互いストレスなく
穏やかな生活をおくれますように。

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