スポンサーリンク

猫の保温対策、必要なのは冬だけじゃない

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

猫保温のコタツ

猫の保温対策はどのようにしていますか?
冬の寒さが耐え難いのは人も猫も同じですが、
猫には冬以外にも保温が必要です。

最初にその理由と保温の重要性を考えます。
その後具体策として、
安全で長時間使え手軽で費用がかからないものをはじめ、
実際に我が家でも行なっている対策等をご紹介します。

また、外の地域猫のためにボランティアが実施している
保温対策も参考にご覧ください。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

猫の保温対策、真夏以外は必須事項

「猫はコタツで丸くなる」
こんな童謡の一節を覚えている人は多いかと思います。

寒がりの猫は冬の寒さに弱いので、
昔からコタツに入って寒さをしのいでいたのですね。

近年はコタツを置かない家庭もありますが、
猫を飼っている家ではもちろん猫のための暖房を
取り入れているようです。

猫は犬と同じく毛皮着ているから大丈夫では?
という人もいますが、猫は犬と違って寒がりですよね。

猫の祖先の出身地は砂漠、つまり猫は熱い地域の生き物。
そして筋肉量が少ないので、体温が上がりにくいという体質。
猫が寒がりなのも当然なのです。

では猫にはどれくらいの温度が必要でしょうか?

猫の体温は平均で38度くらい。
平均36度の人間より2度高い。

ですので人が快適と感じる温度、大体20度前後より、
少し高めの23度前後が丁度良いようです。

というわけで冬の保温対策は猫にとって必要不可欠。
飼い主は猫のためにあれこれ気を配らなければなりません。

日中留守番している間の保温グッズは?
夜間から翌朝にかけての冷え込みにはどのように?

元気な猫ならともかく、子猫や高齢猫、病気猫だと、
寒さに抵抗する体力がないかもしれません。
病気の家族のためと同じように心配しますね。

ところで
そのような猫の保温対策、冬は絶対に必要ですが、
冬以外はどうでしょうか?

夏は確かに朝晩冷え込むということはありませんが、
春や秋はどうですか?

春と秋も朝晩は意外と冷え込む日がありますよね。
冬ほどではないにしても体力のない猫にはきついです。
一晩で低体温に陥ってしまうかもしれません。

こんな出来事がありました。

ひとりの友人がある日子猫を保護しました。
春だったのでそれほど厳しい寒さではなく、
友人は懐に入れて温め、夜は毛布でくるんであげました。

しかし翌朝になると子猫は硬直し始め、
急ぎ動物病院へ連れて行きましたが手遅れで亡くなりました。

友人は猫の体温が38度であること、
子猫にはそれ以上の保温が必要であることを知らなかったのです。

とても残念で悲しい経験を通して友人は学びました。
冬以外でも、人が寒いと感じなくても猫には保温が必要であること、
とくに子猫には重要であることを。

スポンサーリンク

 

猫の保温対策、具体的な方法あれこれ

猫の保温対策は、皆さん色々行なっているようですが、
そのうちのいくつかを参考にご紹介します。

猫がエアコン暖房の効く部屋にいられるのなら問題ありませんが、
そうでない場合の一般的な対策としては
下記のようなものがあります。

選ぶ際に留意するのは次の点です。
第一に安全であること、
できるだけ簡単便利で、費用も少なくすむこと。

・暖かい服
避妊手術した後、術後服を着せることがあります。
エリザベスカラーよりは嫌がらない猫が多いようです。

なので冬の時期寒さ対策として、
愛猫に暖かい洋服を着せている飼い主さんがいます。

本猫が嫌がらなければそれで良いのですが、
グルーミングができないのでストレスになるかもしれません。

服を噛んで引っ張ったり嫌がっていたら
脱がせてあげましょう。

・保温マット
猫用保温マット、と言っても単なる座布団様のものから
ふわふわゴージャスなものまで様々、
サイズもひとり用の小さなものから大判サイズまであります。

電気を使わないので安全ですし、
オールシーズンの猫用敷物として便利です。

・猫ちぐら
藁製の猫ちぐらは保温効果抜群で、
猫が乗ってもつぶれないのが利点。

形状はちぐらでも布製のものは、
猫が遊んで踏みつぶしてしまうことがままあります。

・ペット用ヒーター
ハードタイプとソフトマットタイプがあり、
片面ずつ低温と高温が選べるものがほとんど。

でも高温の面でも熱いと感じる温度ではなく、
猫がずっと敷いていても安全な設定になっています。

真冬の厳しい寒さの時は物足りなさを感じますが。

・電子レンジ湯たんぽ
電子レンジで温めると朝まであったかい湯たんぽ。

本当のお湯を入れる湯たんぽと違って、
簡単で安全、繰り返し使えるのが利点です。

猫に使う前に自分で実際に使用してみたら
朝までちゃんと暖かかったです。

・猫用コタツ
猫1匹か2匹入れるくらいの小さなコタツ。

猫が喜ぶ狭いスペースで全体がほんのり暖かく、
隠れることと昼寝することを遠慮なくできるのが
猫にはうれしいようです。

ただ少し残念なのは熱源部分が小さく温度が低いこと。
寒さが厳しい時は物足りない温度でした。

我が家では人用コタツと人用電気アンカも
各部屋の猫たちの状況に応じて使っています。
もちろん人用コタツの温度設定は最“弱”で。

 

猫の保温マット

 

ボランティアが行なう外猫用の保温対策

室内飼いの猫に保温が必要ならば、
外猫にはもっと必要なはずです。

庭に住み着いてエサをもらうものの、
屋内には入ろうとしない警戒心の強い猫など、

不妊手術済みの地域猫の保温対策として、
ボランティアは次のようなことを行なっています。

・ダンボール箱に毛布を敷く
狭いダンボール箱の中は意外と暖かいのです。

厚めのダンボール製の箱なら頑丈で長持ち。
猫が上にあがってもつぶれないようにします。

・発泡スチロール、保温シートを使う
発泡スチロールはダンボールよりも暖かいので2つを重ねて、
さらに保温シートを巻くと効果が高まります。

但し発泡スチロールは猫がバリバリ削ってしまうことが多いので、
ダンボールと保温シートの間に使うのが良さそうです。

・灯油タンク収納ボックスを利用
このボックスの横面に丸く穴をくり抜き、
内側に発泡スチロールを貼り、その中にダンボール箱を固定。

ダンボール箱の中は毛布を敷いた寝床。
これは結構暖かく猫たちは満足して寝ていたようです。

・小さな犬小屋を猫用に改造して利用
上記の収納ボックスと同じように入り口を小さくし、

中には発泡スチロールやダンボールを貼り、
毛布を敷き詰めます。これも結構気に入られたようです。

ところで
何か熱源を入れてあげたいと言う人もいます。

外なので安全面を考えると使えるものは限られ、
ホッカイロや湯たんぽが候補となりますが注意が必要です。

・ホッカイロはどうなのか?

ホッカイロは人が使用して低温やけどになった
という事故を時々耳にします。

猫に使いたい場合、なおさら直に置けないので、
毛布やタオルでくるんで使おうとするでしょう。

しかし、発熱するためには空気を取り込む必要があるため
通気性が悪ければ発熱しなくなってしまいます。

貼るタイプのホッカイロはその場所だけ
しばらく高温になるのでこれも心配です。

というわけでホッカイロはあまりお勧めできないようです。

・ペットボトルの湯たんぽはどうか?

500mlのペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ代わり
にする人もいるようです。

しかし元々沸騰したお湯を使うことはできず、
タオルでくるんだとしてもさほどの温度ではないので
1,2時間で冷めてしまうでしょう。

短時間での使用なら大丈夫ですが、
夜間から朝までの使用には耐えられません。

朝まで保温できる本物の湯たんぽか、
電子レンジ湯たんぽの方が良いかもしれません。

 

以上、猫の保温のため行なっている様々な対策を
具体的にご紹介しました。

お世話している愛猫や地域猫の状況に応じて
ご参照くださいませ。

 

タイトルとURLをコピーしました