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猫の噛み癖を直す!難しくてもしつけるべき理由

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

kamukoneko

猫の噛み癖は飼い主にとっては本当に困りもの。

子猫の甘噛み程度ならばまだしも、
成猫の噛み癖が直らないと大変な事態になる可能性があります。

猫が噛むのはなぜなのか知ったうえで
しつけで直すことができますが、
そうすべき重要な理由をご覧ください。

そして、どのような方法で噛み癖を直せるのか
実際の幾つかの事例を参考にご一緒に考えましょう。

 

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猫が噛むのはなぜ?

猫の噛み癖は子猫の時の甘噛みから始まります。

子猫時代は兄妹たちと元気にじゃれあって
噛んだり蹴ったり遊びながら社会性を身に着けるのですが、
この時期は歯の成長期。

子猫の歯は生後2週間前後から生えてきて、
6週間ほどで乳歯が生えそろい、
生後3か月頃から7か月頃にかけて永久歯に生え替わります。
この時期は歯と歯茎がむずむずして痒いようです。

子猫たちは狩りの練習を兼ねて
おもちゃを噛んだり兄妹同士噛みあったりして過ごします。
兄妹同士の遊びの中で噛み加減を習得していくのです。

時には世話をする飼い主の手にも飛びついたり
噛みついてきたりします。

子猫の乳歯は小さいのですが細くて鋭く、
噛まれると結構刺さる感じで痛いです。
飼い主は痛い思いをしながら噛み加減を教えなければなりません。

 

また、猫が噛むのはストレスが原因の場合もあります。

思いっきり遊びたいのに遊べない、
ひとりぼっちで留守番の時間が長い、

飼い主に無理やり抱っこされる、
撫でてほしくないところを撫でる、

エサが足りなくて空腹、お水が無い、
具合が良くない、等々。

何らかのストレスがないか探って、
それを取り除いてあげる必要があります。

 

さらに、転嫁性攻撃という場合もあります。

家の外に野良猫が現れ、窓ガラス越しに対峙したところ、
偶然そばに来た同居猫や飼い主に飛びかかる。

直接の相手ではなく無関係の相手を攻撃する、
つまり八つ当たりですね。

無関係なのに噛まれたり引っかかれたりするのは
大変な迷惑ですが、

怒りやイライラの気持ちを抑えられない猫は
こうして発散しているのです。

こういう場合、
猫が興奮してしまう状況を作らないように
原因を知って対処する必要があります。

 

多くの猫は1歳頃までに甘噛みは減っていきます。
成猫ともなると噛み癖のある猫は少ないでしょう。

しかしながら、自然に任せていては
噛み癖が直らない猫がいるのも事実。

猫の噛み癖は直さなければなりません。
そうすべき理由は重要だからです。

嚙み合って遊ぶ

 

猫の噛み癖を直さなければならない理由

猫の噛み癖を直さなければならない理由は次の2点。
いずれも軽視できない問題です。

★他人を噛んでケガさせてしまうかもしれない。

その猫の飼い主なら噛まれても諦めがつきます。
でも訪問客を噛んでケガさせるのは問題です。

昔、知人の家で噛み癖のある元野良猫に噛まれたことがあります。
そばに寄ってきたと思ったらいきなり噛むのです。

結構深く歯が食い込んで穴があき、
血が噴き出しました。
猫を怒らせるようなことは何も思い当たらず驚くばかり。

飼い主も噛まれたことがあるとのことで、
元野良猫ということ以外に問題がありそうな猫でした。

このような噛み癖のある猫が
もし見ず知らずの訪問客を噛んでケガさせた場合、
訴訟問題に発展する可能性があるかもしれません。

★猫に噛まれると人獣共通感染症にかかる恐れがある。

猫に噛まれたり引っかかれたりすると、
その猫の持つ細菌やウィルスに感染するかもしれません。

人間と動物の間で感染する人獣共通感染症と言われる
次のようなものに注意が必要です。

・猫ひっかき病
バルトネラ菌を持ったノミが寄生している猫に引っかかれたり
噛まれたりすると感染するので、バルトネラ症とも言われます。

傷口が化膿したり潰瘍に発展したりするほか、発熱や頭痛、
リンパ節の腫れ、脳炎に至ることもあります。

猫に引っかかれる人は多いのですが、
軽傷の場合は自然に治癒するので重大視されないようです。

でも現にひどく噛まれて、
数日の病院治療を余儀なくされた人もいます。

とくに猫を放し飼いにしている人や、
野良猫の世話をしている人は要注意です。

・パスツレラ症
・カプノサイトファーガ感染症
・Q熱

これらはあまり広く知られていないようですが、
傷口が化膿するにとどまらず、全身症状に及び、
重症化すると敗血症や骨髄炎に発展し、死亡例もあります。

・マダニ感染症
正式名は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。

近年話題に上る感染症で、SFTSウィルス保有のマダニに
咬まれることで感染します。

ニュース報道で話題になったのは、
野良猫を世話していたボランティアが猫に噛まれて
マダニ感染症となり死亡したという事例。

また、犬猫とは無関係に、
農作業をしていた人がマダニ感染症になり亡くなった
というニュースもありました。

マダニは数種類存在し全国どこにでもいます。
そしてどのマダニが感染源となるか未だ明確ではありません。

ですので人も犬猫も外に出たなら
マダニに遭遇しないよう気をつけるしかありません。

定期的にノミダニ駆虫薬を滴下していた猫でも
発症例があったとのことで、
本当に注意深い対応が求められます。

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猫の噛み癖を直すには、どうしつける?

子猫はどんな仕草もかわいいので
甘噛みもついつい大目に見てしまいます。

しかしそのままにしておくなら
前述のような問題が起きるかもしれません。

猫と飼い主双方のために噛み癖は直しましょう。

具体的には次のような方法で試してみてください。

・まず、手で遊んであげるのはやめましょう。
人の手にじゃれて遊ぶ習慣が付くと、
成猫になっても人の手に噛みつくかもしれません。

遊びには噛んでも良いおもちゃを与えて、
十分エネルギーを発散できるようにしてあげます。

猫同士で思いっきり遊ぶことができれば最善なので、
可能なら多頭飼いがおすすめです。

・噛まれたら「痛い!」「ダメ!」と強く言う。
噛んだ瞬間のこの反応で、噛むのはいけないことと認識します。
子猫にも学習能力があるのです。

以前、保護した成猫に引っかかれた時、
わざと大げさに痛がることを繰り返したら
猫は引っかくことをしなくなりました。

また、噛まれた瞬間はつい手を引っこめるものですが、
あえて指を押し込むという方法もあります。

噛むと苦しい目にあうということになれば、
猫は噛むことをやめるようになるでしょう。

・怒鳴ったり、叩いたりしてはいけない。

体罰や大声での威嚇は猫に恐怖心を与え、
飼い主への信頼を失ったり、
むしろ攻撃的になる場合さえあります。

でも、昔拾った子猫の甘噛みを直すのに
鼻ピンを使ったことがあります。

もちろん本気の体罰ではなく、
噛まれた瞬間鼻の頭を指でピンッとはじく。

何度も何度もこれを繰り返しているうちに
猫は噛まなくなりました。

いずれの方法にしても、猫をしつけるのは難しいこと。
根気と辛抱強さが必要です。

おりこうだった時は目いっぱい褒めて、
あきらめずに愛情込めてしつけましょう。
飼い主の気持ちは猫に通じるはずですから。

 

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