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猫は発情以外にも、鳴き声がうるさいことがある

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

猫の鳴き声

 

猫が発情のような鳴き声でとてもうるさい!
猫とは静かでおとなしいと思っていたのに。

初めて猫を飼う人の中には
そんな苦情を訴える人がいます。

確かに大声で鳴かれると飼い主にはストレスですし、
寝不足にもなってしまいます。

猫が鳴くのには理由がありますので、
それを調べて対処することにしましょう。

 

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猫の発情、それが大声で鳴く最大の理由

猫が大声で鳴く理由としてまず考えられるのは発情。

春先はメス猫の発情がピークとなり、
屋外では野良猫たちのわめき声が響きます。

尋常でない大声を初めて聞くと、
人間の赤ちゃんが泣き叫んでいると思うかもしれません。

これは発情中のメス猫が、
自分の居場所をオス猫に知らせるための鳴き方。

オス猫はそれに応えて鳴くこともあり、
ほかのオス猫と喧嘩になることもあります。

発情鳴きは交尾によって終了しますが、
外の野良猫は1、2匹ではないので騒音はしばらく続きます。

もし室内の飼い猫が避妊去勢していなければ
外の鳴き声に呼応して出ていこうとするでしょう。

外に出て行けない状態だと
室内でスプレー行為などが出てしまうかもしれません。

完全室内飼いの猫であれば、
時期をみて不妊手術を行なっておくのが最善です。

子猫の時から飼っていたなら5、6か月で発情がくるので、
その直前に手術を予定するのがおすすめです。

発情を経験しない猫はいつまでも子猫気分で、
愛らしさがずっと続きますし。

不妊手術をしないとなると、
猫は通常年に最低2、3回は出産するので、

そのたびに大声鳴きや迷惑行為で飼い主には多大なストレス、
猫自身も過剰なストレスが体に負担となります。

なんとか鳴きやませたいと考える人もいますが、
これは本能ですので止めようがありません。

いくら叱っても、注意を背けようとしても無駄。
一瞬鳴き止んでも持続しません。
対策は不妊手術しかないのです。

不妊手術の必要性についてはこちらの記事をご参照ください。


(猫の不妊手術、その必要性や費用はどうなのか?)

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不妊手術してあるのに、発情のような鳴き方をする

稀ではありますが、室内飼いで不妊手術したのに、
発情のような鳴き声が数日続く、と訴える人がいます。

考えられるのは、避妊手術の際の取り残し。

メスの避妊は卵巣と子宮、子宮頸管部までの全摘出手術。

しかし何らかの理由で一部を取り残した場合、
その後も発情が起きることになります。
“卵巣遺残症候群”という聞きなれない病名です。

手術済みのはずなのに、と飼い主は悩みますが、
放っておくわけにはいきません。

超音波(エコー)検査やホルモン検査によって
卵巣遺残を確定したら、再度避妊手術となります。

開腹して探さなければならないので、
獣医師にとっては面倒な手術。

でも取り残しを摘出した後は発情鳴きは止むので、
猫も飼い主もスッキリです。

 

これはメスの避妊手術で起こりうることで、
オスの去勢手術では取り残しはありません。

手術済みのオス猫が発情のような鳴き方をするとしたら、
別な理由によります。

通常オス猫は、発情したメス猫に誘発されて発情します。
どちらも不妊手術済み、完全室内飼い、外とは完全遮断、
という状況であれば、発情は起こりえません。

それでもすごい鳴き方をするというのは、
発情ではなく要求鳴き・甘え鳴きと思われます。

甘えん坊のオスで飼い主にベッタリ、
鳴くとすぐ構ってもらえる、
こんなオス猫が陥る症状だそうです。

つまり、猫は自分の要求は必ず通ってきたので、
目いっぱい鳴き叫んで訴えるのです。

これには飼い主も困り果ててしまいます。
しつけし直すのはかなり難しいでしょう。

でも猫と飼い主両者のため
あきらめずに根気よく対処しなければなりません。

遊ぶときには十分遊んであげて疲れさせる。
甘えてきたら十分スキンシップをする。

そして、いちいちすぐに要求に応じることはしない。
これが最も難しいところですが、
いくら鳴いても放っておくということ。

相当長い期間かかると思いますが、
愛猫のために固い決意で行ないましょう。

猫は鳴く

 

猫が発情ではないがうるさく鳴く場合

上記の要求鳴き以外にも
猫が発情ではないのにうるさく鳴くという場合、
理由があるのでまずそれを確認する必要があります。

何かがストレスになっている、
または何か不満があるのかもしれません。

例えばどんなことがあるでしょうか?

・お腹が空いている、エサがない
・水を飲みたい、水がない
・トイレが汚れている、きれいにしてほしい
・トイレの砂や置き場所が気に入らない
・寒い、または暑い
・遊びたい、遊んでほしい、構ってほしい
・新入り猫がストレス

原因と思われることにひとつずつ対処します。

後半の2つに関しては、とりあえずの対策として、
安心できる隠れ場所やキャットタワー設置などで
ストレス発散できるようにするのも良いでしょう。

 

注意しなければならないのは、病気がある場合。

食欲不振、下痢、嘔吐などの症状もあれば
病気の可能性があります。

・尿路結石で痛みを伴うので鳴くのかもしれません。
頻尿や血尿という症状が見られるでしょうか?

万が一、尿がすっかり詰まった場合は命にかかわるので
急いで動物病院を受診しなければなりません。

・分離不安症に陥っているのかもしれません。

分離不安とは飼い主への依存度が強すぎる犬猫がかかる病気で、
飼い主不在に対する強い不安から大声鳴きや粗相、
スプレーなどの問題行動を起こしてしまいます。

・高齢猫であれば認知症が始まったのかもしれません。

認知症になると、大声で夜鳴きするようになったり、
粗相、徘徊、昼間に寝てばかりといった行動の変化が表れます。

それらのような病気の可能性がある場合は、
動物病院で診てもらう必要があります。

 

今回は猫が発情で鳴き声がひどい場合についてでした。
不妊手術が済んでいても起こる例もありました。

そのほかのいくつかの点はよく見かけることで、
すぐにも対処できることがありますね。

愛猫をいつもよく観察していれば、
状態の変化をいち早く察知することができますので、
意識してスキンシップを図りましょう。

 

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