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猫はどれくらい猫舌なの?エサと水の適温は?

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

猫は猫舌?

 

猫とは猫舌であると昔から言われてきました。

なぜ猫の舌だけが取り上げられるのか、
“猫舌”の由来と実態を調べてみましょう。

そして猫の舌の驚きの機能を調べると共に
猫の飲食の適温とはどれくらいなのか、
実際の猫たちの経験を交えてご紹介します。

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なぜ猫だけが猫舌と言われるのか

“猫舌”とは熱いものを食べられないことの比喩。

人にも使う言葉で、
猫舌の人は熱いものが食べられませんね。

中には、ラーメンやうどんだけでなく、
牛丼にさえも冷ますために氷を入れる人もいます。

ところで
なぜ猫だけが取り上げられるのでしょうか?

熱いものを飲んだり食べたりするのは人間だけで、
ほかの動物たちも熱いものは苦手なはずです。

そもそも動物が熱いものを食べることはありません。
調理して食べるのは人間だけですから。

野生の肉食動物は捕らえた獲物を食べるので、
その体温以上の温かいものは食べていないはずです。

それ以上に温かいものを食べる機会があるのは
人間と一緒に暮らす犬や猫。

犬は昔戸外で飼われることが多かったですが、
猫は室内外自由で人のそばで飼われていました。

飼い主からのおこぼれにあずかる機会の多い猫は、
たまに熱いものが与えられたかもしれません。
あまり熱いと食べられないので冷めるまで待ちます。

そんな状況から猫は熱いものが食べられない→
熱いものが食べられない人は猫と同じ→“猫舌”
という認識になったようです。

最も人の生活近くに入り込んだ猫が
動物の代表となったわけですが、

猫の舌はほかの動物たちとは異なり、
極めて有用な機能を持っています。

猫の舌の驚くべき役割を見てみましょう。

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猫の舌はどうなってる?生きるための有用機能

猫になめられたことがありますか?
痛いと感じるくらい猫の舌はザラザラしていますね。

見てみるとトゲトゲの突起が密集していて
のどの奥の方へ向いています。
そのおかげで水をうまくすくい上げて飲めるわけです。

この突起は糸状乳頭(しじょうにゅうとう)、
人間の爪のような硬さで、
いろんな役割を果たしてくれるすばらしい器官です。

詳しく見ていくと↓

●トゲトゲの突起で獲物の肉をそぎ落とす。

突起はのどの奥へ向かっているので、
うまく肉と骨を分離させることができます。
魚も上手に骨から身をはがせるのです。

我が家での出来事ですが、
ある時、焼きカレイを盗まれたことがあります。

猫は見事に骨だけを残していました。
さすがに硬い骨は食べたくなかったようです。

●食べて大丈夫かどうか確認する。

猫の味覚は、酸味・苦味・塩味の3種類程度だそうです。
酸味や苦味は人間よりも敏感と言われています。

酸味や苦味でその食べ物が傷んでいるかどうかわかります。
こうして猫は食べてはいけないものを確認できるのです。

でも
お腹が空きすぎた野良猫は多少傷んだものでも
食べてしまいますが・・・

●体温調節をする。

猫は汗腺が少なく、汗をかいて体温を下げることができません。
そこで唾液で毛をぬらし、それが蒸発する時に体温を下げる
という仕組みです。

舌の突起は中が空洞になっています。
猫が舌を口に引っ込める時唾液がこの空洞を通って吸い上げられ、

毛をなめることで毛の奥深くの皮膚に唾液を届けます。
そして蒸発熱(気化熱)を利用して体温調節をするのです。

またこの唾液には汚れを分解する酵素が含まれているそうで、
きれいにすることと体温調節の一石二鳥です。

●大事な被毛を整える。

猫は起きている時間の約4分の1は毛づくろいしています。

クシのように細かな舌の突起で、ブラッシングするように
毛をとかして毛並みを整えます。

毛がもつれていると、突起がしなって毛の深くに入り、
元に戻ろうとする力に引っ張られてほどけるのです。

また毛づくろいはこの突起のおかげで
肌への良い刺激にもなっています。

●猫同士のコミュニケーション。

仲の良い猫同士が、自分だけでなく
相手をグルーミングするのもよく見る光景。

自分ではなめられない首周りやあごの下などを
飼い主になでてもらうと猫は喜びますね。

仲間の猫になめてもらうのも最高のくつろぎタイム。
どちらも目を細めてうっとりしてます。

“猫舌”という言葉にはマイナスイメージが漂いますが、
以上のように猫の舌はすばらしい機能を備えた器官なのです。

では猫にとっての適温はどれくらいなのでしょうか?
猫の舌

 

猫は猫舌だけど冷たいのも苦手、エサと水の適温は?

猫舌の猫は大抵熱いものが食べられないのですが、
中には意外と熱いものを食べる猫もいるのは事実。

生存競争の激しい野良猫たちは
熱いものを冷めるまで待っていられません。

湯気の立っているアツアツのミルクを、
猫舌とは思えない勢いでペロペロ飲む猫もいるそうです。

人からゆで立ての鶏肉や魚をもらうことに慣れている猫たちは
熱さに対する耐性ができるらしく、

冷めるまで待たずに食べ始めるのを見たことがあります。
熱そうに何度か口から離してましたけど・・

では
猫が安心して食べられる適温って何度なのでしょうか?

自然界においては、肉食動物が食べるエサの温度は
その動物の体温ですね。

ウサギやネズミの体温はおよそ38度、鳥類は少し高い40度。

であれば元野生だった猫が食べるのに適した温度は
38度~40度と考えられます。

野生の小動物を食べることはもうないとしても、
缶詰などのウェットフードはその温度に近い方が
猫は食べやすいということになるでしょう。

 

我が家では病気で食欲が落ちた猫に、
鶏のささ身をレンチンして与えることがあります。
(鶏肉が好きな猫は多いのです)

熱いうちに細かくさいて、冷ましてから与えますが、
時にはまだ熱かったらしく、くわえた瞬間アチッと放し、
でもすぐ気を取り直して温かいうちに食べてました。

残った分を冷蔵庫保存して次回あげるときにも
少しレンチンして温めた方が好みのようです。
冷えた状態のままであげるとあまり食が進みません。

実は猫は、熱いものはもちろん苦手ですが、
冷たすぎるものも苦手なのです。

熱すぎず冷たすぎず、
猫は適度に温かいものが好きなようです。

では、飲み水の温度はどうでしょうか?

通常は水道から汲み立てのままで大丈夫ですが、
冬は水が冷たすぎると飲水量が減ります。

冬はやはり水の温度も考えて、
ぬるま湯にしてあげると喜んで飲むようです。

常にその温度を保つことはできませんが、
大抵食後には水を飲むので、
我が家では食事時にぬるま湯をあげています。

 

今回は熱いものが苦手な“猫舌”についてでしたが、
猫の舌のすばらしい機能については驚きだったかもしれません。

お宅の愛猫の舌を確認してみてください。
そしてその敏感な舌を守ってあげてくださいね。

 

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