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猫は夜行性じゃない!夜の運動会はやめてもらえる

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

猫は夜行性じゃない

猫は夜行性だという昔からの言い伝えは間違いでした。
それは昔の人の勘違いが生み出した誤解。

飼い猫の夜の運動会に悩まされている飼い主は、
夜行性だからと諦めなくても良いのです。

じつのところ猫は夜行性ではないので、
夜の運動会をやめてもらうことは可能です。

では、なぜ猫は夜行性だという誤解が生まれたのか、
猫の活動パターンや睡眠時間の実態はどうなのか、

そして、夜の運動会をやめてもらうにはどうすれば良いか、
具体的に考察してみましょう。

 

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猫は夜行性という誤解は昔の人の勘違いから

猫は夜行性だという説は昔から言われており、
多くの人がそれを信じてきました。

私自身も以前はそう思い込んでいました。

でも猫と一緒に生活していると、
本当に夜行性なの?と疑問が生じるのです。

猫たちは夜も昼もよく寝ており、
夜行性の動物のようではないのですから。

朝は確かに飼い主よりは早起きで、
朝ご飯を待ちかねているようです。

でも朝食後はまったりしていて、
そのままお昼寝に入りそうな体勢。

たまに一日中在宅しているときに見る状況からすると、

日中は横になって休息しているか寝込んでいるか、
たまに起きて歩いてみるかトイレに行くか・・

子猫ならもっと活発に遊び回る時間もありますが、
我が家の猫たちはシニアが多いので、

留守番しているときは睡眠と休息で
ほとんど横になっているのではないかと思われます。

外から帰宅した時に出迎えてくれるのは
飼い主の車の音を聞き分けて起きだすからでしょう。

なぜ猫は夜行性だと言われるようになったのでしょうか?
いくつかの理由が考えられます。

★猫の主な活動時間が夜だと思われたから

昔の猫たちは屋内外行き来自由でほぼ野良猫状態。

野良猫は人間が見当たらなくなった時間に動きます。
それは猫の獲物となるネズミの活動時間と同じ。

猫は野生の習性で狩りをし、
時にはそれが唯一の食糧だったかもしれません。

人間がまだ起きだしてこない朝方も狩りの時間。
スズメや昆虫も狩りの対象なのです。

夜中寝込んでいる人間からすると
猫はまるで一晩中出歩いているように見えることでしょう。

しかし猫にはそれほどの体力はありません。
夜から朝まで動き回っているわけではないのです。

夜と朝の活動は別々に行なわれます。

つまり
実際の猫の活動パターンは夜行性ではなく「薄明薄暮性」
「はくめいはくぼせい」という現代の説が当を得ています。

薄明るくなる明け方と、薄暗くなる日没直後、
それが猫の最も活動的な時間帯なのでした。

そもそも人間たちが活発に動き回っている日中は、
猫にとっては動きにくい時間帯なのです。

さらに
真夜中に甲高い大声で騒ぐのは発情期の猫。
雄猫同士のケンカに発展することもあります。

人間にとっては睡眠の妨げとなる騒音で、
これも夜行性と言われる一因でした。

★猫の目が闇夜に光る不気味さ

猫は暗闇の中でも周囲を識別できる目を持っています。
網膜の後ろにわずかな光を反射させる仕組みがあるのです。

ですので夜暗闇の中で猫と向き合うと、
異様に光る目が不気味に見えたりします。

この“光る目”が夜行性動物のものだというわけです。

しかしこのような光る目を持つ動物は結構多く、
すべて夜行性とは限りません。

じつは犬も同様に光る目の仕組みですが、
犬を夜行性動物だと言う人はいないと思います。

★夜の運動会

猫が突然始める“夜の運動会”
これに悩まされる家庭は少なくないかもしれません。

とくに多頭飼いの場合は次々参戦するので、
結構にぎやかになります。

夜は静かにしていたいと思う飼い主にとって
騒々しい猫の運動会はじつに迷惑。

でもこれは夜行性の猫の習性、と
自ら言い聞かせて諦めていたのでしょう。

しかし、このような運動会は夜だけでしょうか?

じつは日中であっても
きっかけがあれば運動会は始まります。

とくに子猫から2才くらいまでは活力にあふれているので
昼でも夜でも運動会したがります。

仕事で留守にしている飼い主は日中見ていないので
夜の運動会だけが目につくわけですね。

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昼も夜も寝ている猫の睡眠時間は?

昼も夜も寝てばかりのような猫ですが、
実際睡眠時間はどれくらいなのでしょうか?

ネコ科の野生動物は万一に備えて常に警戒しているので、
眠りは浅く、すぐに目を覚まします。

その習性を持つ現代の猫たちも浅い眠りで、
一度にまとめてとる睡眠ではなく

短時間何回にも分けてとる睡眠なので、
日中も夜中も寝たり起きたりの繰り返しです。

1日の合計睡眠時間は、成猫で14時間~16時間、
子猫は18時間、哺乳期の子猫は20時間以上と言われています。

実際には生活している環境によって変わり、
成猫で10時間を切る場合もあるそうです。

早朝や夜、なわばりの巡回やエサ探しをする野良猫は、
飼い猫より睡眠時間が短いような気がします。

それに対して完全室内飼いの猫は、
なわばり巡回の必要がなく、エサは十分与えられる、

脅威となるものがないので警戒不要で熟睡できます。

食事とトイレが終わったらまったり時間、

若い猫は少し遊ぶかもしれませんが、
シニア猫は暇なので寝込んでしまうことも・・

年数が経つと飼い主の生活パターンに合わせてきてるので
夜は飼い主と一緒に寝るのが習慣になります。

要するに飼い猫は昼も夜も寝てるわけですね。

緊張感のない生活なので肥満猫が多いのも納得です。

昼も夜もよく寝ている猫

 

 

 

 

夜行性ではないので、夜の運動会はやめてもらえる

前述のとおり、猫は夜行性ではありませんし、
運動会は夜だけではありません。

では猫が夜騒いで困ると悩んでおられる方は
どうすれば良いでしょうか?

運動会をやめてもらうために
次のような対策を検討してみてください。

●疲れるまで遊ばせる

家の内外行き来自由の猫は運動会をしません。
運動は外で十分にしているので不要なのです。

でも日中まったりしている飼い猫はエネルギーが余っています。
とくに子猫や若い猫は有り余っている状態。

エネルギーを発散させて遊びたいのに
夜だからといって眠れるわけがありません。

十分遊ばせて疲れさせてあげましょう。

持久力のない猫の遊びは短時間集中型。
15分ほどの遊びを、間をおいて2,3回してあげれば満足します。

数回なんて飼い主の方が疲れてしまうという方は、
猫がひとりで遊べるおもちゃやキャットタワーを備えてあげたり、

飼い主のエネルギー節約となるレーザーポインターなどを
使うのも良い方法です。

●室内を静かな眠りやすい環境にする

テレビなどが大音量を響かせていたのでは
大きな音が苦手な猫は眠れません。

猫の聴覚は人間の4、5倍でわずかな音でも敏感に察知します。
ということは、
テレビの音がずっと聞こえているのはうるさくてしょうがない。

音量をごく小さくして、
ストレスにならないようにしてあげましょう。

明かりも少しトーンダウンして、
眠りにつく時間であることをわからせましょう。

そして飼い主自身が率先して寝ることにするのが何より。

飼い主がいつまでも起きていると猫は気になって眠れないのです。
どうせなら遊んでほしいと思ってしまうかもしれません。

夜更かしをやめて早寝早起きにすると、
健康的で人にも猫にも有益です。

●寝る前に少しのおやつ

もしかするとお腹がすいているのかもしれません。

運動会したいというより、
何か食べたくてアピールしているのかもしれません。

夜ごはんが早い時間だった、分量が少なかった、
吐き戻した、などの理由でお腹がすいたのかもです。

少しのおやつをあげると満足して静かになることもあります。

 

以上のような対策は辛抱強さが求められます。

子猫から2,3才までは元気いっぱいなので、
数日遊びに付き合っただけではあまり効果上がりません。

猫が次第に大人になって飼い主の生活リズムに
合わせられるようになるには時間がかかるのです。

猫との付き合いは辛抱強く、根気よく続けることが肝要です。

なお、大前提としての避妊去勢手術は
適切な時期に済ませていなければなりません。

避妊去勢をしていなければ定期的に発情が来て
静かにしてもらうことは不可能だからです。

そしてこれらを習慣化したならそれを堅持しましょう。

病気でもないのに夜中に構ってほしいと要求しても
過保護になってはいけません。

その都度わがままに応じてあげると
猫は諦めずに催促するようになるでしょう。

これは人間の子供を育てしつけるのと同じですね。

飼い猫は3才以上になると徐々に落ち着いてきて、
夜の運動会は減少します。

シニアになると昼の運動会すらしなくなる猫が多く、
のんびり穏やかな光景の毎日です。

夜の運動会で悩ませられるほんの一時期も
やがてなつかしい思い出となりますので
むしろこの時期を楽しんでいただければと思います。

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