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猫のおやつのチュール、夢中になったら気を付けよう

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

猫はチュールが大好き

猫のおやつに「チュール、チュール ♪♪♪」とテレビで人気の液状おやつ。
食べない猫はいないと思えるほど猫が大好きなおやつです。

チュールはなぜ猫を夢中にさせるのでしょうか?
猫の好む味付けをしているにちがいないけどどんな成分?

とにかく猫が喜んでくれるからおやつにチュールという飼い主は多いものの、
猫の健康を考えるとどんな成分が入っているのか気になるところです。

では何が猫を夢中にさせるのか、チュールの成分を調べてみましょう。
そして失敗例をもとに与え方についても考えましょう。

 

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猫を夢中にさせるおやつチュールの成分について

猫のおやつにチュールを買うとき、
袋の裏面に記載されている情報を確認しますか?

原材料名や成分値などをなんとなく見ているかもしれません。
1日4本を目安に、という給与方法も見るでしょうか。

しかし、原材料名として羅列されているものには
あまり注意を払わないかもしれませんね。

まぐろ、かつお節エキスなどはわかるものの、
それ以上の細々と書かれている成分はなんだかよくわからない、
多すぎて面倒くさいと感じて確認をやめてしまうかもしれません。

有害なものが入っているはずがないという妙な安心感、
メーカーに対する漠然とした信頼感が私たちにはあるのです。

でもここは猫の健康のため厳密に調べてみましょう。
どんな成分なのか知ることは人の食品を選ぶ際にも役立つと思います。

※あまり聞きなれない「タンパク加水分解物」

魚肉のタンパク質を加水分解して作ったアミノ酸のことで、
猫の食いつきを良くするうまみ成分です。

このうまみ成分が猫を夢中にさせるもの。
後述する調味料と共にちょっとした中毒に陥る可能性があります。

※「オリゴ糖」は人用食品にも使われている糖類。

整腸作用があるので、便秘や下痢の解消に効果があります。
また悪玉菌の活動を抑えて排泄物の臭いを軽減する効果もあります。

※「増粘剤・増粘多糖類」はどこかで聞いたことがあるでしょうか。

食品に粘りやとろみをつけるための食品添加物で、
人間用の場合ジャムやプリンなどに使用されています。

猫用のウェットフードやチュールでも、
とろみや粘り気を出して食べやすくするものです。

そして、なぜか気になる成分もあります。

※「調味料(アミノ酸等)」って猫に必要なのでしょうか?
調味料、それはグルタミン酸ナトリウムという化学調味料のうまみ成分。

人が食べる味付きの魚肉を猫に与えてはいけないはずなのに、
人と同じ調味料を与えて大丈夫でしょうか・・?

※「紅麹色素」って着色料ですね。

麹菌というカビの一種だそうで、
天然の赤色の着色料として人用の加工食品にも使われるそうですが、
色を識別しない猫のおやつに着色料は必要でしょうか?

安いカリカリエサの中にはきれいに着色されたものがありますが、
あれは飼い主の目を惑わすものではないかと思うのですが・・

以上のようにチュールには
増粘剤や調味料、着色料といった添加物が結構多いことがわかります。

猫にとってはおいしいチュール、たくさん食べたいかもしれませんが、
添加物の多いおやつばかり食べているとメインのエサを食べなくなる恐れがあります。

人間の子供がおやつのスナック菓子ばかり食べたがるのと同じ症状。
バランスの良い食事からきちんと栄養を取らなければ心配ですよね。

さらに留意したい点は、
チュールには塩分を添加していないとうたっていますが、
原料由来の塩分は入っているということです。

海の水はご存じのように塩水であり、
海で生きる魚には元々塩分が含まれています。

チュール1本に含まれる塩分は約0.08gというわずかな量かもしれませんが、
1日に4本食べて、毎日それを繰り返すとしたら・・

徐々に尿路結石や腎臓病へと向かうのではないかと
心配になってしまいます。

猫が大好きなチュールを否定するわけではありませんが、
あげる量や頻度を考えていただきたいと思うのです。

 

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猫のおやつチュールで失敗した例と適度な利用の勧め

猫の大好きなチュール、それを避ける猫はいませんから、
薬を飲ませるときに利用する飼い主は多いかもしれません。

我が家でも内服薬はほぼチュールを使って飲ませています。

ある日、糖尿病の猫の定期検査で肝数値が高かったので、
朝晩の内服薬が出されました。

チュールの量は4分の1くらいにして朝晩薬を飲ませましたが、
2週間経った頃トイレで不審な動きをするようになりました。

その猫は以前膀胱炎を患ったことがあり、
その時と同じような症状に見えました。

トイレに行く回数が心なしか増え、
そこでじっとしている時間が妙に長い。

メスなので尿管結石まではいかないものの、
血尿が出て療法食以外は食べさせない期間がありました。

その始まりの時と似ていたのでトイレを確認すると
やはりおしっこの量が極端に少ない。 (-_-;)

初期症状に間違いないと思い獣医師に相談、
チュールで薬を飲ませるのはやめて、
水に溶かしてシリンジで飲ませることにしました。

チュールを1日2,3本食べても異状ない猫もいるのですが、
上記のような尿路系や腎臓の悪い猫には注意が必要です。

ある飼い主の口コミによれば、
週に1回だけだったのに腎臓病が悪化した猫がいるそうです。

また、チュールを食べている猫の8割が尿路結石や腎炎などの
病気になっていると獣医師から聞かされて、
チュールは絶対に与えないと決めた飼い主もいるとか。

とはいえ、必ず悪い結果になるわけではないので、
極端になるのは考えものです。

猫のボランティアスタッフはよくチュールを利用します。
猫たちのご機嫌をとったり保護猫を手なずけたりするとき
チュールは欠かせないアイテム。

なんといっても猫はチュールが大好きなのです。

病気猫であっても健康状態や病歴を考慮に入れて、
食欲不振のときや薬を飲ませるときに上手く利用するのは良いと思います。

食欲不振から回復するきっかけになったり、
喜んで薬を飲んでくれたりするのであれば、
チュールは適度に利用したい一品です。

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