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猫にマタタビ、良い効果を得るには適切な利用が肝要

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

猫にマタタビ効果

 

“猫にマタタビ”という言葉をご存じの人でも本物のマタタビは知らなかったり、
猫にどのような効果があるのかはっきりわからずにいるかもしれません。

じつはマタタビは人間にとっても猫にとっても貴重な植物。
どのようなものかご紹介します。

そして、なぜ猫はマタタビに夢中になるのかその真相と、
良い効果を得るには適切な利用が肝要であることについてもご覧ください。

 

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マタタビは人にも猫にも貴重な植物

マタタビはつる性の落葉樹で全国の山地に自生しています。

でも田舎地方に住んでいるのでなければ
マタタビの木を実際に見たことのある人は少ないかもしれません。

私が住んでいる所は周囲が山に囲まれた田舎町なので、
外出時にマタタビの木を見つけることがあります。

初夏には一部の葉っぱが緑色から白色に変わり、
ところどころ白っぽい葉っぱが混じっているので遠目にも見つけやすいのです。

マタタビは昔から滋養強壮の民間薬として利用されてきました。
秋に収穫されるマタタビの実は薬酒用に重宝されています。

マタタビ酒の味は・・おいしいとは言いにくい微妙な味。
健康効果は・・多少は効くのかな、こちらも微妙。
でも今やマタタビ酒は入手しにくい貴重品です。

昔から人間に貢献してきたマタタビですが、
猫にとっても大変貴重な植物なのです。

 

「猫にマタタビ」という言葉をご存じかと思いますが、
猫はマタタビが大好きで狂ったように夢中になるので
効果絶大の例えに使われたりしますね。

我が家では夏から秋にかけて
たまに2,3本枝を折り取ってお土産にすることがあります。

まだ実がならない葉っぱだけでも猫たちは大喜び。
体全体くねくねとねじらせて、マタタビの葉っぱにスリスリ。
数分ほど陶酔状態です。

しばらくして覚めるとやめますが、また数時間後に始める。
くねくねスリスリしたり覚めたりの繰り返し。

葉っぱを噛んでいる猫もいるので、
数が減った分は実際に食べてしまったのでしょう。

数日たって葉っぱがカラカラに乾いてもやってます。
枝もマタタビ効果あるので、葉っぱがなくなっても枝は残しておく。

くねくね・スリスリ・カジカジの様子は本能としか思えないのですが、
その陶酔状態から猫にとっては大麻のようなものという説もあります。
マタタビの効果って麻薬と同じなのでしょうか?

麻薬と聞くと心配になりますが、中毒性はなく一過性とのこと。
たしかに陶酔から覚めると猫は何事もなかったかのようにマタタビを無視。
こちらが当惑するほどの変わりようです。

マタタビはなぜ猫にこのような影響を及ぼすのか不思議ですね。
その真相を知ると自然界の仕組みに感嘆します。

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猫にマタタビ効果の真相は意外だった

マタタビは猫を酔わせる媚薬であるとも言われます。

元気がなくなった猫にマタタビつまり媚薬を与えると
元気が回復するというのです。
これこそがマタタビ効果?

マタタビの匂い成分が猫の性フェロモンと似た構造というのが根拠で、
したがって子猫や避妊去勢した猫は反応が薄いと言います。

しかし
我が家の猫たちはみんな不妊手術済みですが、
ほとんどの猫がマタタビに強く反応します。

媚薬という説は根拠のあやしい噂のようです。

でも単に本能という言葉でも説明がつきません。

マタタビという植物はいったいどのような作用で
猫を酔わせるのでしょうか?

真相を知りたいので調べてみると
驚くべき自然界の仕組みがありました。

まず、植物と動物の共存関係があります。

植物は動くことができないので、身を守る手段のひとつとして
アレロケミカルという情報化学物質を放出。

こうして植物は昆虫や動物にメッセージを送り
行動に何らかの影響を与えるそうです。

マタタビはマタタビラクトンと総称される臭気成分を発します。
このマタタビラクトンが猫の中枢神経に影響して陶酔状態にさせる。

マタタビラクトンは3つの臭気成分からなりますが、
そのうちのひとつネペタラクトールがとくに効果が高いそう。

そして、最近の研究実験によって解明されたのは、
猫はネペタラクトールを体に擦りつけることで、
寄生虫やウイルスなどを媒介する蚊を避けていたということ。

ネペタラクトールによって幸福感や鎮痛効果をもたらす神経伝達物質の
血中濃度が上昇し→陶酔状態と同時に蚊に刺されにくくなる、
ということが判明したそうです。

なぜ蚊を避ける本能が働くのか?

マタタビには猫だけでなくトラやライオンなどのネコ科動物も反応します。
ネコ科動物が茂みに隠れて獲物を狙う際蚊から身を守るため、
マタタビを利用するようになった可能性があるということです。

また蚊のいる夏に限らず冬でも猫はマタタビに反応します。
これについては、マタタビを利用する習性を身に着けるうち、
それが遺伝子に組み込まれ本能になったのかもしれないとのこと。

“猫にマタタビ”の真相はじつに興味深いものでした。

しかし
マタタビで蚊よけすることと陶酔状態になることの
詳しい関連性は未だ判明しないそうです。 ”(-“”-)”

 

猫のためにマタタビは適切に利用したい

マタタビは人間に滋養強壮・疲労回復・食欲増進などの
健康効果をもたらしてくれる自然の恵み。

そして猫にとっても大いに利用価値のある植物。
猫にも食欲増進やストレス解消などの効果が期待できますので。

マタタビ入りのおやつやおもちゃを買ってみたことのある
飼い主は多いと思います。

猫の必需品である爪とぎに付いているマタタビの粉、
爪とぎに振りかけてみるとその効果がわかりますね。

猫は喜んでバリバリ爪を研ぎストレス解消、
良い気分転換になるようです。

でも、口に入れるマタタビについては少し
用い方に気をつける必要があります。

おやつにマタタビを練りこんであるものについては
マタタビの分量はそれほど多くないと思われますが、
粉や液体のマタタビそのものの商品はどうでしょう。

エサに適当に振りかけたりするでしょうか?

慎重に分量を考えて与えるでしょうか?

個々の猫の状態を考えて与えるでしょうか?

幼猫や高齢猫、妊娠猫、また心臓や腎臓、神経を患っている猫には
マタタビは与えない方が良いようです。
弱った体には刺激が強すぎて異常な症状を起こすかもしれません。

マタタビの分量が猫の許容限度を超えると中枢神経が麻痺しすぎて
痙攣や呼吸困難に陥ることがあり危険です。
稀ではありますが最悪の例はショック死。

猫によっては多少のマタタビでも嘔吐や下痢を催したり、
興奮しすぎて攻撃的になったりする場合もあります。

ですので、それぞれの猫の個性や健康状態を考えて
慎重に与えていくようにしましょう。

“猫にマタタビ”は確かに効果がありますが、
必ずしも良いことばかりではないので、
良い効果を得るためには適切な利用が肝要です。

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