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猫が猫草を食べて吐く、諸説の検証結果と要注意事項

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

猫が猫草を食べる

猫は猫草が好きですが、食べると大抵吐きます。
理由とされる幾つかの説を我が家の猫で検証してみた結果をご紹介します。

また、猫草の利用は猫の状態に応じて検討すべきことや、
正常ではない嘔吐に関する注意事項もぜひご覧ください。

 

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猫が猫草を食べて吐くのはなぜかという諸説、我が家の猫で検証

猫は大抵猫草が好きです。
我が家では新鮮な猫草を見せると次々猫たちが集まってきます。

スッと伸びた細身の葉に争って食いつく猫たち。
出来立てでやわらかいので食べやすそうです。

やわらかくても先がとがっているので慎重に
顔を横にして1,2本選んで口に挟みこむ。
(とがっていても刺さるわけでありませんが)

シャキシャキと感触を楽しむように食べていきます。
新鮮で軟らかい猫草はおいしいのでしょう。

猫たちが数回順番に食べると、
多めに準備した猫草も見事に根元だけ残った状態に。

まだ食べれる所はないかと探す猫もいますが、
食べ終えて満足した猫たちは毛づくろいの体勢。

そして少し時間が経つとゲッゲッと始まる猫がいます。
ゲッゲッ、ゲッゲッと繰り返して今食べた草を吐き出します。

猫草を食べた猫全員が吐くわけではありません。
多めに食べた猫が吐くようで、吐かない猫の方が多い。

猫草を食べたからといって必ず吐くとは限らないようです。
吐かない分は便と一緒に排出されるのでしょう。

それにしても、吐く時はゲッゲッと苦しそうなのに
猫はなぜ猫草を食べたがるのでしょうか?

そもそも猫は肉食動物で、野菜は不要のはず。
猫草を必要とする理由は何でしょうか?

一般にあげられている諸説を我が家の猫で検証してみました。

・グルーミングのときに飲み込んだ抜け毛を、毛玉として吐き出すため。
猫草が胃腸を刺激して吐き出しやすくする。

→ 猫草を食べた後に吐いたものは、ほとんど猫草であることが多い。
猫草を食べなくても、毛玉は別な機会に吐いている。

・猫は肉食動物で食物繊維をとらないので便秘になりやすい。
なので便秘対策として猫草をとる。

→ たしかに便秘傾向の猫は多いけど、固めでもちゃんと排便している。
猫草はほんとにたまにしかあげないので、
それが功を奏しているとは思えない。

・猫草に含まれる葉酸はヘモグロビン生産のときに必要で、
不足すると貧血になってしまう。
また胃の調子が悪い時消化を助けるため葉酸が必要。

→ 貧血や胃の不調を改善するには、
たまにしか食べないわずかな猫草では足りないでしょう。
栄養バランスの取れた良質の総合栄養食を与えていれば
特定の栄養素が不足することはなさそうですが。

・食感を楽しむ嗜好品として、またストレス発散のための猫草。

→ 我が家の猫たちの立場から考えると、
これが最も当てはまる理由に思えます。
吐く時少々苦しくても嗜好品はやめられないものです。
(人間の言い訳みたいですが)

猫が猫草を食べて吐く理由とされるいくつかの説、
我が家の猫では以上のような結果となりました。

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猫草とはよくある雑草と同じ、利用は猫に応じて考える

猫の好きな猫草というのは一般呼称であり、じつはエン麦の若葉で、
ホームセンターの店頭などに並んでいます。

種から自分で育てることもでき、数日で芽が伸びてくるので
簡単な植物栽培を楽しむのも良いかもしれません。

自然豊かな地方であれば
エン麦に似たイネ科の草が道端に生えていますね。

それらも猫が好きな草なので、
外猫はいつでも食べることができます。

しかし、道端に生えている雑草には、
野良猫や犬のおしっこがかけられていたり、
除草剤や寄生虫の卵が付いている場合があるので危険です。

ホームセンター購入か自宅栽培の猫草を与えるようにしましょう。

猫草の栽培

 

 

 

 

ところで
猫は吐きやすい動物で、毛玉を吐くことや
猫草を食べて吐くのは異常なことではないとされていますが

いつでもどの猫にでも猫草を与えて良いわけではありません。

グルーミングで飲み込んだ毛玉や猫草は消化できないわけですから、
胃腸の弱った猫や子猫、高齢猫に与えるのは控えたいものです。

吐くことは体に負担がかかりますし、
逆流した胃酸で胃や食道が荒れることもあります。

体力のない猫は正常ではいられなくなりますよね。
猫草の利用は猫の状態に応じて検討しましょう。

吐いても正常な場合と異常な嘔吐は見分けることが必要

猫はよく吐く動物という固定観念を持っている人は
意外と多いかもしれません。

そのような人は、猫が吐くのは特別なことではないので、
何も心配する必要はないと考えるかもしれません。

しかし、吐くことには原因があります。
猫の体は正常を保つために吐くわけです。

“嘔吐”という言葉に変えるとイメージが変わってきて、
何か病気があるのでは?と思えてくるのではないでしょうか。

毛玉や猫草を吐いたり、
どっさり食べた直後に吐いたり、など

あまり心配のない嘔吐なら良いのですが、
気をつけなければならない嘔吐もあるのです。

猫の様子を普段から観察している人なら
いつもとの違いに気付くと思います。

一日に何度も吐く、または毎日続けて吐く。
吐いたものに血のようなものが混じっている。
吐いたものから変なにおいがする。
吐くだけでなく、丸くうずくまって具合が悪そう。

こんな状態だとすると明らかに正常ではありません。
よく観察する必要があります。

ストレスや異物誤飲かもしれず、
何らかの病気が原因かもしれません。

吐いたものの内容、どれくらいの量か、
吐く頻度、その時間的間隔、
吐く前後の様子はどうか、
吐くこと以外の症状はどのようなものか、等々

何らかの病気が原因の嘔吐だとすると、
手遅れになる前に対処しなければなりません。

猫はよく吐くからと素人判断で決めつけるのではなく、
動物病院できちんと調べてもらうのが最善です。

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