スポンサーリンク

猫のノミとシラミ、かゆいだけじゃなく大変!

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

ノミやシラミが大変

猫が後ろ足でお腹あたりをしきりに掻いていてかゆそう。

ノミがいるのでは?それともシラミ?

こういう場合どうしますか?
そのままにしておけないことは確かです。

退治するにはどんな対策が最善でしょうか?

まずはノミとシラミの正体を知ったうえで、
それぞれの症状や対策を考えましょう。

そして、どちらも強烈にかゆいだけでなく、
放っておくわけにいかない大変なことがあるのです。

それについても知ったうえで対処していきましょう。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

猫ノミの症状と対策

猫が後ろ足で一生懸命掻いているのを見て
ノミがついているのではないかと飼い主は思います。

毛をかき分けてノミを探しますがなかなか見つけられません。

すると黒いブツブツを発見。
ゴマより小さな固まりがいくつか皮膚に付いてます。

それはノミの糞なのです。

すでに猫は結構血を吸われているので早めのノミ駆除が必要。
ノミごときは病気ではないとのんびり構えていると大変です。

私自身以前に失敗したことがあります。

飼い猫がかゆがっていたのに、
忙しさにかまけてしばらく放っていました。

猫は次第に元気がなくなっていき、
背中を丸めてうずくまるようになりました。

どうしたのかと心配になり、背中をなでてみてビックリ。
結構広い範囲の毛が抜けていて明らかに皮膚病の状態。

すぐ動物病院へ連れて行きましたが“ノミアレルギー性皮膚炎”でした。

もっと放っておいたら大量のノミに吸血されて貧血になったり、
引っかき傷から細菌が入り感染症にかかっていたかもしれません。

皮膚病治療とノミ駆除薬滴下で解決しましたが、
ここまで放っておいたことを獣医師に叱られて深く反省しました。

猫は常日頃からなでたり抱っこしたりする際、
何か異常はないかチェックすることをおすすめします。

ノミの確認と毛艶のため時々ブラッシングするのも効果的です。

もしノミがいた場合は次のような対策がありますが、
猫にとってより良いものを検討しましょう。

●梳き櫛でノミをすき取る。

→ 櫛の目が細かいので痛がるかもしれません。

●シャンプーする。

→ 毛が濡れることを嫌う猫には不向き。
お風呂に慣れている猫なら大丈夫。

●市販のノミ取り首輪を装着する。

→ これは結構強い薬で、首輪の部分がはげることがあります。

●市販のノミ取り用滴下薬をつける。

→ これは慎重に選ばなければなりません。

ある商品で複数の異変が起きたという報告があり、
最悪死亡例もあったそうです。

●動物病院で診断の上駆除薬を滴下する。

→ これが安全でおすすめの方法。
猫の体調も診てもらってからノミ駆除する方が安心です。

スポンサーリンク

 

猫ハジラミの症状と対策

“しらみ”は人間につくもので、
猫に付くシラミは“ハジラミ”と言います。

猫の毛に寄生するので毛ジラミなのですが、
人間の毛じらみとは違います。

人につくしらみは黒いゴマみたいな形状で
ノミのように飛び跳ねたりはしませんね。

猫のハジラミも飛び跳ねることなく動きます。
白っぽいのでちょっとわかりにくいのですが。

黒っぽい毛色の猫だと見分けやすいと思いますが、
白一色だと見つけにくいかもしれません。

ハジラミの糞や卵はフケみたいなものなので、
隨分フケが多いなぁと勘違いする人もいます。

ハジラミの発生頻度はノミより少ないので、
あまり知らない人が多いかもしれませんね。

ノミのように猫の血を吸って生きるのではなく、
フケや分泌物を食べているそうで少しはマシ?

でも時に噛まれたり、数が多くなると、
ノミと同じようにとてもかゆくなるとのこと。

放っておくと皮膚病になるのもノミと同じです。

対策もノミの場合とほぼ同じです。

ただ滴下薬はどちらにも効果あるものを選ばなければなりません。
ノミには効くけどハジラミには効かないというのもありますので。

大きな違いはシャンプーの効果がいまいちであること。

ハジラミの死んだ成虫はシャンプーで落とせますが、
卵は粘着質で毛に絡みついていて落ちないのです。

いっそバリカンで毛を刈った方が良いかもしれません。

猫のノミとシラミに注意

猫ノミと猫ハジラミ 駆除も予防もしっかりと

猫ノミと猫ハジラミ、どちらもかゆみがひどく、
放っておくと皮膚炎を起こす、という点は同じです。

ただ、ハジラミが人にはうつらないのに対し、
ノミは人にもうつりますし、

ノミが繁殖しすぎると人も皮膚炎になるので厄介です。

飼い主にとってとくに厄介なのは
ノミもハジラミも瓜実条虫を媒介するということ。

瓜実条虫はつまりサナダムシです。
猫から人へも感染する寄生虫で人獣共通感染症。
(寄生虫については別ページでご覧ください)

また、猫ひっかき病を媒介する可能性もあります。

ノミに吸血された猫がバルトネラ菌に感染し、
猫自身は無症状なのにその猫にひっかかれた人が感染して
猫ひっかき病を発症します。

傷口の化膿や腫脹、発熱や痛みを伴うリンパ節の腫脹、
全身倦怠、関節痛、嘔気等を引き起こし、
子供や高齢者は重症化しやすいので危険です。

一見ごく小さな、さほど有害と思えない虫ですが、
このような被害を及ぼすこともあるので楽観視はできません。

ノミやハジラミを見つけたら即
動物病院で診察を受け駆除してもらいましょう。

そして、再び発生することがないよう、
猫の体だけでなく寝床や部屋も清潔さを保つようにしましょう。

時折スキンシップを兼ねたブラッシングをして
ノミやハジラミの有無をチェックしましょう。

ノミやシラミは野良猫の問題と考えがちですが、
室内飼いであっても油断できませんよ。

人間が外から運んでしまうこともありますし、
住宅事情によって侵入されることもあるのです。

実際我が家の猫は完全室内飼いでしたが、
いつのまにかノミが寄生していたのです。

ノミやシラミは他人事と考えるのではなく、
猫を守るための対策として意識していただければと思います。

タイトルとURLをコピーしました