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猫の寿命、飼い猫と野良の大きな違いとその理由が哀れ

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

猫の寿命は

 

近年猫の平均寿命が伸びていますが、
あなたの愛猫はいかがでしょうか?

でも野良猫の寿命は飼い猫よりずっと短いことをご存知ですか?

それには相応の理由があり、野良猫の生活環境がいかに
過酷かということを示唆しているのです。

ではボランティアが知りえた
飼い猫と野良猫の寿命の違いについてご覧ください。

 

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猫の寿命、猫の種類や雄雌による違いはどうか

人間の寿命が伸びたことに伴ってかどうか
近年猫の寿命も伸びてきたようです。

猫の年齢を人間の年齢に換算すると、
猫は生後6ヶ月で人間の9歳、生後1年で17歳、
1年半で20歳に相当し、

その後1年ごとに4歳づつの加算となり、
5年で36歳、10年で56歳となります。

11年以降は猫も老年期に入り、
15年生きれば76歳、20年生きたら96歳です。

 

自分の愛猫には長生きしてほしいと誰もが願いますが、
その寿命は猫の個体差があるので明確ではありません。

猫の全体的な平均寿命は、14~15歳とされていますが、
これは統計を取りやすい飼い猫に関するデータです。

統計を取るのが難しい野良猫の寿命は確定できませんが、
大体3年~5年ほどと言われています。
(それほど短い理由については後述します。)

 

ところで
猫はオスかメスかで寿命に違いはあるのでしょうか?

人間は男性より女性の方が長生きですが、
猫では性別による差異はほとんどなさそうです。

むしろ不妊手術をしているかどうかで差が出ます。

去勢したオス猫は精巣や前立腺の疾患のリスクが低くなり、
避妊したメス猫は乳腺腫瘍や子宮疾患のリスクが低くなる、

それによって不妊手術した猫は寿命が延びるわけです。

では、猫の品種によって寿命は異なるのでしょうか?

これに関してもあまり大差なさそうです。

混血猫と日本猫 14.3歳
チンチラペルシャ 13.9歳
ラグドールとアメショー 13.5歳
スコティッシュフォールド 13.4歳
ロシアンブルー 13.1歳

そして
ノルウェージャン、メインクーン、マンチカン
と続きますが、
やはり品種ではなく個体差によるようです。

猫の寿命の違い

 

猫の寿命が個体差によるのであれば、
健康管理がどの程度なされているかが関係してきます。

愛猫に長生きしてほしい飼い主は
しっかり健康管理していると思いますが、
どんなことが大切でしょうか?

人間の場合健康管理といえば、
食事・運動・睡眠そして定期検診となりますが猫も同じです。

ただ睡眠に関してはあまり心配ないでしょう。
猫は放っておいても十分寝ますので。

重要なのは食事と運動。

どんなエサを食べさせているでしょうか?
健康に配慮した良質のエサであれば良いのですが。

また運動はどうでしょう?
キャットタワーを設置するだけでなく
遊びに付き合って運動させる時間を設けましょう。

そして少なくとも年に1回動物病院で検診を受ければ
病気予防につながります。

近年飼い猫の寿命が伸びたのは
獣医療の進歩とともに飼い主の意識と努力が実った
ことも大きな要因のようです。

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猫の寿命、飼い猫と野良猫の大きな違いとその理由

飼い猫の寿命は昔より長くなりましたが、
野良猫の方は伸びていません。

また飼い猫であっても外飼いの場合も
完全室内飼いの猫より短いのです。

ある調査では完全室内飼いの猫の平均寿命は15.95歳、
外飼いの猫の場合は13.2歳となっています。
完全室内飼いの猫の方が3歳近く長いわけです。

しかし、完全室内飼いでも外飼いでも
飼い猫は野良猫に比べて10年ほど長生きです。

猫の10年は人間の40年、この開きは大きいです。
野良猫の寿命はなんと短いのでしょう。

 

野良猫が長く生きられないのは当然です。
ご存知かもしれませんがその理由は次のようなことです。

◆野良猫の平均寿命を縮める最大の要因は交通事故。

猫は交通ルールや車の怖さを知らないので、
自分の好きなように道路を横切ってしまいます。

中には賢い猫がいて、車が通り過ぎてから渡るのを
見かけることもありますが。

でも“ロードキル”(交通事故死)が殺処分数より多く、
野良猫の死因トップという調査もありました。

今ではどの自治体も殺処分しない方向性になっていますので、
やはり野良猫の死因第一位は交通事故ということですね。

◆野良猫は病院にかけてもらえない。

ワクチン接種していないので感染症のリスクが高い。
猫風邪くらいならある程度体力があれば持ちこたえられますが、
パルボなど命を奪う感染症の脅威にさらされているのです。

野良猫同士の喧嘩で怪我をしたり、
野生動物に襲われて怪我をしたりしても治療できない。

怪我がひどければ化膿したり壊死したりという危険性がある。
不妊手術することで予防できる病気を防げない。
何らかの病気になっても全く放置状態なのです。

猫の寿命、野良猫は短い

 

◆野良生活の厳しさは命にかかわる。

真夏の暑さや冬の寒さは人間にとっても耐え難いもの。
猫にとってはなおさら厳しく、十分食べることができなければ
生き抜くことは難しいでしょう。

どこかにエサやりさんの餌場があったとしても
そこは他の猫の縄張り、受け入れられないかもしれません。

善意の人に保護されれば病院にかけてもらったり、
健康的なエサを与えられたりしますが、

そういう機会に巡り合わなければ
一生厳しい野良生活しかないのです。
長く生きられないのは当然でしょう。

◆虐待者に出会う危険性も大きい。

猫が嫌いというだけでなく、
最近は猫を虐待することでストレス発散するという
異常者が増えているようです。

発見されにくいので、密かになされる犯罪。
たまにニュースになるのは氷山の一角。

野良猫にとっては本当に怖い世の中です。

ペットとしての市民権のない野良猫は
社会の片隅で隠れるように暮らすしかありません。

運良くボランティアに保護されて、
譲渡会を通じて飼い猫になることができる猫は稀、

ほとんどの野良猫は上記のように過酷な運命の下
短い猫生を生きていかなければなりません。

飼い猫に比べて短すぎる野良猫の寿命、
哀れと思われるのではないでしょうか。

どこかで野良猫を見かけたなら
やさしい気持ちを向けていただけますように。

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