スポンサーリンク

野良猫の発情期、季節と期間は?飼い猫との違いは?

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

野良猫の発情期は

野良猫の発情期は地域住民にとって悩ましい問題。
その季節や期間を知っておきたいところです。

発情期とはどんな状況になるのか、
また飼い猫の発情期はどのように違うのか、
予備知識を取り入れて問題解決に備えておきましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

野良猫の発情期、季節はいつ?期間はどれくらい?

猫は1月から8月の間に発情を迎える“季節繁殖動物”とも、
ある期間発情を繰り返す“多発情動物”とも言われます。

また日照時間が長くなると発情期となる“長日繁殖動物”と
言われることもあります。

猫としての生態がはっきりわかる野良猫を見ると、
確かに日照時間の長くなる春から秋にかけて繁殖するようです。

春先に発情すると、交尾の刺激によって排卵し(100%妊娠)
2ヶ月後に出産。

つまり2、3月に発情期で4、5月に出産、
次に7、8月に発情期で9、10月に出産というサイクルが一般的。

でも近年は温暖化により季節のメリハリが薄くなったことや、
繁華街などでは夜間でも明るい照明が続く等の影響で、
季節にこだわらなくなっているようです。

野良猫は生後5、6ヶ月で発情期を迎え、
不妊手術していない猫たちは次々と発情して
あちこちでわめき合っています。

そして野良猫は年に2、3回出産し
その子どもたちも半年後にはそれぞれ繁殖するので
野良猫はねずみ算式に増えていくわけです。

そのサイクルは避妊手術しない限りずっと続きます。
猫には閉経がなく一生涯発情期が巡ってくるからです。

よほどの高齢になればさすがに発情しなくなるそうですが、
個体差があるので年齢期限は断定できません。

 

見ていて哀れを誘うのは母猫が子離れしようとする時。

子猫が2、3ヶ月ほどになると、母猫は次の妊娠の準備。

子猫たちがまだ母猫にくっついていたくても
母猫の方は子猫たちを切り離そうとします。

中には4ヶ月ほどを過ぎてもまだ一緒にいる親子もいますが、
多くの母猫は子離れして次の妊娠出産へと向かいます。

哀れな子猫は否応なく自立せざるをえないのです。

そしてまもなくその子猫も発情期となり、
親子共々出産する場合もあります。

野良猫の発情期の季節

スポンサーリンク

 

野良猫の発情期は地域住民にとって問題

野良猫問題は地域住民にとって悩ましい問題です。

とくに野良猫の発情期は近隣の騒音となります。
夜中に大声でわめき合う野良猫は実に迷惑、

発情期中のオスとメス、どちらも相方に聞こえるように、
とりわけ夕方から明け方にかけて大きな鳴き声。
睡眠妨害されて寝不足になる人が出るのも当然でしょう。

では当の野良猫本人はどうなのかというと、
本能的な体の仕組みなので止めることはできません。

相手と出会うまで鳴いてさまようのでかなり消耗します。
その上、オス同士が衝突することもあり、
喧嘩で怪我してしまうこともあるのです。

発情期は野良猫本人にとっても望ましくない時期と言えるでしょう。

そしてその後の問題は、
子猫たちが産まれて野良猫が増加すること。

でも外で産み育てるのは易しいことではなく、
産まれた子猫すべてが無事に成長することはないのですが。

体が弱くて生きられないかもしれず、
カラスやハクビシンに捕食されるかもしれません。

なんとか生き残った子猫たちが
母猫の後を追って歩くようになると、

車にひかれてしまう例も多く、
心無い人間に虐待される場合もあるのです。

生きられなかった子猫の亡骸を見つけたときは、
本当に胸が痛みます。

それらの試練を乗り越えた子猫たちは
やがて母猫と別れることになります。

運良く保護してくれる人と出会えば良いのですが、
多くは食べることもままならず彷徨う野良猫になるのです。

そして生き残った子猫は成長して発情期となり、
結果野良猫が増えるという悪循環が繰り返されます。

 

地域住民にとって野良猫が迷惑な存在なのは、
庭などを荒らされ排泄されるということが最大の理由。

また、周辺の環境を汚染させるのは
無責任なエサやりが野良猫を増やすからだとして
猫飼いの人やボランティアに非難の目を向ける人もいます。

地域の問題を解決するのは難しそうです。

ひとつの方法は野良猫を不妊手術して地域猫とすることです。

政府と行政が推奨する地域猫活動は、
地域住民とボランティアが協力し合って
エサやりやトイレの世話もきちんと行う取り組み。

野良猫問題は地域全体の課題です。

動物愛護の機運が高まっている今こそ、
行政と地域住民が一体となって取り組むなら
大きく改善されることが期待できます。

発情期の飼い猫は?

 

飼い猫の発情期はどうなのか

前述のように猫は日中の時間が長くなると繁殖期
つまり発情期に入るわけですが、

完全室内飼いの場合、夜も蛍光灯でずっと明るいので、
手術していなければ野良猫よりも頻繁に発情期が
巡ってくることになります。

 

子猫を譲渡されて初めて猫飼いになる人は、
子猫があっという間に大きくなり
発情期を迎えた時の変化にビックリするでしょう。

聞いたことがないほど大きなわめき声のような鳴き声、
食欲が落ち、妙に落ち着きなくソワソワして外に出たがる、

背中を床に付けクネクネ、ゴロンゴロン、
やけにベタベタ甘えてくる、

トイレではないところに粗相してしまったり、
なんと初めてマーキングをしたり・・

多くの飼い主がこれらの変化に戸惑い、
対処の仕方に悩んでしまうこともあるようです。

以前は外から聞こえる野良猫の発情鳴き、
我が家には無関係と思っていたかもしれませんが、

まだ子猫という飼い猫であっても
不妊手術していない猫は必ず発情期が来るのです。

 

1回目の発情は1週間ほどで終わり、
大きな鳴き声は嘘のように静かになります。

しかし安心してはいられません。
発情期なのに交尾しなかった場合1、2週間で
再び発情期に入りますので。

発情鳴きは飼い主にとっては大きなストレスですが、
本猫にとってもストレスなのです。

本能的な体の仕組みであっても、
猫にとっては発情自体が望まないストレス。

不妊手術をして余分な負担を取り除いてあげましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました