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猫の皮膚病が人にうつる!注意したい2つの原因とは?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

猫の皮膚病に注意

猫の皮膚病の始まりは意外と気付きにくいものです。

いつもはのんびりしている猫が、
イライラするように体を舐めたり掻きむしったり。

ノミがいるのかと思って皮膚をかき分けてみたら、
皮膚の異常を発見!という例が多いかもしれません。

皮膚病なんて大したことないと高をくくってはいけません。
人にうつる皮膚病もあるのです。

早期発見して猫の辛さを軽減してあげたいですし、
人にうつる前に予防しておきたいものです。

ここでは、猫の皮膚病の確認すべき点について、
また、人にうつる要注意の皮膚病の原因について調べ、
予防対策についても考えます。

さらに、気のゆるみから家中の猫に皮膚病が蔓延
してしまった悲しい実例もご紹介します。

 

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猫の皮膚病かもと思ったら確認したいこと

猫が皮膚病になると、皮膚や被毛に異常が表れますので、
皮膚病かなと思ったらようく観察して確認しましょう。

●皮膚が痒そう

痒みに敏感な猫は痒いとなると患部を舐めたり掻いたり
噛んだりします。

やたら激しく掻いているのであれば何か異常である証拠。
毛をかき分けて確認しましょう。

かきむしった皮膚が傷ついて分泌液が出ていますか?
かさぶたになっていますか?

赤いブツブツの発疹が所々にありますか?

●被毛がいつもと違う

いつもはサラサラしていた毛が妙に脂っぽくて、
毛の質が変わったような感じ。

フケが出ている箇所があったり、
一部分脱毛していたり。

こんな状態だとすると皮膚病かもしれません。
放っておくと広がってしまうのでそのままにはできませんね。

複数の猫たちが同居しているならなおさらです。

猫の皮膚病は大抵接触感染なので、
複数の猫がくっついていれば感染してしまいます。

 

では猫の皮膚病は
どんなことが原因で起きるのでしょうか?
その確認も必要です。

▼最も多いのは虫や菌が原因で始まるパターン

ノミやダニなどに刺された所を掻きむしって傷ついて
皮膚病になってしまったとか、

傷ついた所や毛穴から細菌や真菌が入って
皮膚病になってしまうという例が一般的です。

このような場合は大抵、
動物病院で処方される薬で快方に向かいます。

早ければ1,2週間、
長くても1か月ほどで回復するでしょう。

▼最近増えているのがストレスやアレルギー

最近は繊細で神経質な猫が増えています。

引越しなど環境の変化や飼い主の行動などがストレスとなって
皮膚病になるという場合があります。

所々はげてしまう皮膚病を繰り返す雄猫がいました。
まるで人間の十円禿のように。

彼のストレスの原因は、
飼い主が忙しくてかまってあげる時間がなくなったこと。

意識的にかまってあげる時間を増やすと皮膚病は良くなり、
忙しすぎてかまわなくなるとまたぶり返す。(-_-;)

泰然としてふてぶてしく見えても猫は繊細なのです。

また、アレルギーの猫も増えています。

アレルゲンは身の回りの何か。

食べ物であることが多いのですが、食器や寝具、トイレ用品、
室温やタバコの煙という場合もあります。

これは本当に飼い主泣かせです。

アレルゲンを特定するための検査や治療に時間と費用がかかり、
その後の生活上の制約も結構負担となるのですから。

重度のアレルギーで常にエリザベスカラーを付けて
定期的に動物病院を受診している猫がいます。

飼い主は諦めることなく通院しておられ、
その辛抱強さには頭が下がる思いです。

なお、猫の皮膚病は市販の薬で治せるものではありません。

動物病院で診てもらって原因を特定し
それに応じた治療を受けるのが最善です。

 

人にうつる皮膚病の2つの原因に要注意

さて猫の皮膚病が人にうつるとなると、
皮膚病の猫がいなくても無関心ではいられませんね。

どんな皮膚病がうつるのか知っておきましょう。
その原因に気を付ければ良いのですから。

要注意の原因物質は“ダニ”と“カビ”です。

●ダニが原因の皮膚病といえば、“疥癬”。

ヒゼンダニの侵入で猫の皮膚は脱毛や発疹、かさぶた、
強いかゆみが表れます。

そしてこれが人にも感染、

手や腕、脇の下、お腹など皮膚の柔らかいところに赤斑が出ます。
これは激しいかゆみが伴って苦痛です。

●カビが原因の皮膚病は“真菌症”。

真菌とはカビのことで、
人間のタムシも同じ原因ですね。

よくあるのは真菌の一種の“糸状菌”。
これはしつこくて厄介な“皮膚糸状菌症”というもの。

猫が糸状菌に感染すると、顔や耳、四肢の一部分などに
円形に近い脱毛ができ、まわりにフケやカサブタが見られます。

赤いブツブツができたり、ぶ厚いかさぶたになることも。

かゆみは比較的少ないようですが、
そのため発見が遅れることがあります。

しかし、これが人に感染すると
まずかゆみを伴う赤い湿疹が出て、

やがて円形湿疹が化膿して大きくなると耐えられない状態に・・

猫用の軟膏をつけるわけにはいかないので、
人間の病院の皮膚科に行かなければなりません。

これらはいずれも接触感染でうつります。

猫を注意深く観察するとともに
自分自身もうつらないように注意しましょう。

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皮膚病の感染拡大を予防するには

猫が皮膚病になると、
接触によってほかの猫や人にも感染します。

ですので
もし猫が感染しているとわかったら、
ほかにうつさないように隔離しなければなりません。

世話する人はほかの猫にうつさないように、
かつ自分もうつらないようにするため、

感染猫に触ったら必ず手を洗うことと、
衣服や猫ベッドなどの洗濯や消毒が必須です。

真菌が残っていると、
数か月後にまた発生してしまうことがあるので
いい加減にしていると後悔します。

そうならないためには予防が一番。

部屋を清潔に保つことも必要ですが、
毎日のスキンシップが大切です。

スキンシップしながら皮膚の状態を観察しましょう。

時にはゆっくりブラッシングして確認。
濡れタオルで体をふいてあげるのも予防効果あり。

予防と早期発見を兼ねたスキンシップは
猫に喜ばれることでしょう。

 

皮膚病が家中の猫に蔓延した悲しい実例

前述のとおり糸状菌というものはとくに厄介です。

結構しつこくて治りにくく、
複数飼いの場合大抵ほかの猫たちに感染しますし、
人間にもうつるのですから。

油断して蔓延させてしまった実例をご紹介します。

始まりは保護して間もない子猫からでした。

耳の皮膚が脱毛したかさぶたのようになっていました。

皮膚病の子猫の耳

 

 

 

 

 

 

 

糸状菌とわかって治療開始するとともに
ほかの猫との直接接触を避けるようにしましたが、

飼い主の衣服や布団、カーペットなどの布製品に
糸状菌は付着していたのです。

最初の子猫は軟膏と内服薬による治療で
約1ケ月ほどで快方に向かいましたが、

警戒心を忘れかけるころ
ほかの猫の耳に異常が現れました。

そして次々と猫たちに広がります。 (;゚Д゚)

あわてて室内の布製品を消毒しました。

しかも
子猫を一時預かってくれた友人宅にも
糸状菌は残っていて、すべての猫が次々と感染。

そのうえ、猫だけでなく人間にも感染してしまったのです。

糸状菌のこの威力には驚きました。

もちろん友人は人間の病院の皮膚科に行きましたが、

そんなこんなで
糸状菌がおさまるまで3ケ月以上かかりました。

このように、
皮膚病なんて大したことはないと甘く見ることはできません。

悪化してからでは治療が長くかかってしまいます。

症状や原因に留意しつつ、早期発見と予防を兼ねて
普段から愛猫の様子を観察していただければと思います。

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