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野良猫のフンで被害を被っている人は少なくありません。
どんな対策を講じれば良いでしょうか?
いくつかの対策が提案されていますが、
ボランティアもその効果を検証してみました。
どんな対策が有効かお試しいただければと思います。
野良猫のフン被害で大迷惑を被っている住民の嘆き
野良猫に自宅敷地でフンをされるという被害を被った人は
少なくないようです。
ほとんどの人が憤慨するのは当然でしょう。
いくつかの経験を聞いてみました。
▼庭に家庭菜園を作っているが、
せっかく芽が出てきて楽しみにしていたのに
野良猫がフンをした後土を掘り返された。
フンに土をかけようとしたらしい。
一回だけならまだ許せるが、
同じ場所にする習性があるので、
直してもまた掘り返されている。
▼日課の犬との散歩で、公園や空き地を通ったとき、
うっかり野良猫のフンを踏んでしまったらしい。
靴底に付いたフンの臭いがつきまとい、
自宅玄関内まで悪臭が広がった。
▼敷地内には年代物の木が数本ある。
その中の最も立派な大木の根本に野良猫のフンがある。
1・2匹ではなく数匹の野良猫がしているらしい。
毎日利用するらしく、結構な量のフンが散らばっている。
このままでは木が枯れてしまうのではないかと心配だが、
片付けてもまたされるのではと悩み、結局放置状態。
▼家の土台周辺は当初は土だった。
柔らかくて利用しやすいのか、毎日フンがあった。
コンクリートならできないのでは?と考え
土台周辺をすべてコンクリートにした。
しかし今度はそのコンクリートの上にフンをされる。
取り除いて水で洗い流しても、また同じことの繰り返し。
どうすれば良いかわからない。
このような経験をした人たちの中には、
猫に怒りを向けて石をぶつけたりする人が
いるかもしれません。
あるいはエサをやるだけのエサやりさんに
怒りを向ける場合もあるでしょう。
なんとかしなければ地域の平和が乱れそうです。
どんな対策をとれば良いでしょうか?
野良猫のフン防止に提案されている対策、効果はどうか?
野良猫のフン被害を避ける方法として、
自治体からもいくつかの提案が出されています。
簡単にできる方法からハードルの高い方法までありますが、
実際に効果的なのはどんな対策でしょうか?
ボランティアも実施してみて効果を検証してみました。
猫によって反応が違う場合もあるので、
簡単な方法からいくつか試してみるのが良いかと思います。
ちなみに、ペットボトルに水を入れて庭の境目に並べておく
のをよく見かけますが、あれは全く効果がありません。
むしろ真夏には強い太陽光を集めるレンズの役割を果たして
火事を引き起こす危険性がありますのでご注意ください。
ポイントは、
野良猫を庭に来させないようにするには
猫が嫌がる庭にすることです。
▲最初の段階は猫の嫌がる匂いで遠ざける方法。
・猫の嫌いな柑橘類の皮、またはコーヒーの粉を庭にまく。
これらは猫が嫌うとされていますが、
さほど嫌わない猫もいるので、効果はいまいち。
・木酢液・竹酢液・唐辛子・ハイターの薄め液を庭にまく。
これらは確かに猫が嫌がりますが、
刺激臭が強いので扱う際は要注意です。
・重曹は簡単で安全です、ニオイ取りも兼ねますし。
しかし
このような庭にまく方法は結構な量が必要となります。
当初はかなりきつい匂いかもしれませんが、
雨で流され薄められたら効果はなくなります。
何度もまき直すのは大変で続けられない人が多いようです。
市販の忌避剤も同様でしょう。
▲障害物で野良猫の侵入を防ぐ方法。
・金網や柵で庭を囲み、野良猫の侵入口をなくす。
・野良猫が通りそうな場所にトゲトゲシートを敷き詰める。
これらは結構な手間と材料が必要ですが、
上手に作ればある程度効果があります。
・超音波発生装置、猫の嫌がる音や光で追い払う。
野良猫を感知したら作動することになっている装置です。
しかし
これも個体差があるらしく、
発生音が弱いと無視する猫も若干いるみたい。
でも完璧ではないものの、
他の方法よりは効果があがります。
▲野良猫が入りたがらない庭にする。
・背の低い植物、トゲのある植物で地面を覆う。
身を隠せる茂みのない庭は猫の好みではないですね。
また、サボテン、ヒイラギ、バラなど、
トゲのある植物には潜り込めません。
・土の露出をなくす。
野良猫がフンをする土をなくすことで、
トイレにできると思わせないこと。
土の部分を防草シートで覆ったり、
サイズの大きい砂利や石を敷き詰める。
トイレとしてはかなり使いにくくなります。
これらは確かに野良猫を遠ざけることはできますが、
相当な費用と労力を要します。
また毎日見る庭ですから家人の好みも大いに重要。
住人が安らぎを感じられないのでは本末転倒です。
野良猫にトイレを提供してしつける
野良猫に使い勝手の良いトイレを提供し、そこだけにフンをするよう
時間をかけてトイレしつけをするという方法です。
成功すれば最高な対策ですが、相当面倒で時間がかかる。
猫嫌いの人や辛抱強くない人には不向きです。
大きめのプラスチックコンテナに腐葉土や培養土を入れ、
畑の土以上に上等なトイレを準備し、いつもフンをする場所に置く。
設置する前にその場所のフンをきれいに片付けます。
猫は柔らかい土が好きなので、気に入ること間違いなし。
猫は砂も好きなので、ベントナイト砂を使う人もいます。
でもどちらかというと腐葉土の方が良いみたいです。
野良猫が使ったことを確認したら、数日かけて少しずつ移動。
野良猫トイレとして容認できる場所まで移動させます。
雨の当たらない場所なら猫も使いやすく、
管理する人も掃除しやすいでしょう。
最終的にこのトイレ使用が定着すれば
地域の野良猫問題の減少につながります。
以上
野良猫のフン被害の対策として
提案されているいくつかの方法をご紹介しました。
ひとつだけでなくいくつかを組み合わせてみると
より効果的になります。
できればボランティアの力を借りて
住民の方々が協力して行なうなら
地域の平和維持に役立つと思います。